イ・ビョンホン チャン・ドンゴン ソン・スンホン ウォンビン『韓流フォーカード FOUR OF A KIND』

イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ソン・スンホン、ウォンビン。韓国を代表する4大トップスターが12月17日、東京ドームで夢の共演を果たしました。この奇跡の顔合わせを一目見ようと、この日東京ドームに集まったファンは昼の部、夜の部それぞれ3万人、合計6万人。イ・ビョンホンが当日早朝までドラマ『アイリス』の撮影を続けるなど、超多忙な4人が果たして無事集結するのか、ファンがハラハラしながら見守る中、予定より約30分遅れて司会の赤坂泰彦さんが登場、チャン・ドンゴン、ウォンビン、ソン・スンホン、そしてイ・ビョンホン。高らかなコールに応えて4人が次々にステージに姿を見せると、本当に4人が揃ったのだという感動と興奮が会場を包みます。

 

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冒頭で4人がそれぞれ日本語を交え「きょうは楽しい思い出をつくりましょう」と挨拶。チャン・ドンゴンが「東京ドームで野球をするのが夢だったんですが、こんなすばらしい形で皆さんにお会いできてうれしいです!」と言えば、ソン・ソンホンが「東京ドームははじめてですが、本当に広いですね。僕はチャン・ドンゴンさんのように野球ができないので、ボールボーイでもやらせてもらいたい(笑)」と応じるなど、さっそくスター同士の掛け合いが。最年少のウォンビンは先輩たちとの共演を前に「昨夜は早めに横になったんですが、緊張と胸のときめきで、なかなか寝付けませんでした」と明かします。最後はイ・ビョンホンが「この企画を聞かされたとき、最初はおもしろい冗談だね、って笑ったんです。実現するわけがないと思って。でも、せっかくだから、ただ集まるだけじゃなくて、4人で力を合わせてすばらしいものをお見せしたいと思いました」と意気込みを語りました。
 
 
トーライザーを使用し、誰がボタンを押したかわからない状況でYesの人数を表示するコーナーでは、4人の本音も明らかになりました。
 
Q. 4人の中で自分がいちばんカッコいいと思う → Yesが3人
※「期待以上の結果です(笑)」という赤坂さんの突っ込みに会場が盛り上がります。
 
Q. 本当はここに来たくなかった → Yesは0人
※ 結果が表示されると、会場から大きな拍手が
 
Q. ほかの3人に対してコンプレックスがある → Yesが2人
※ 追跡調査(!?)したところ、Yesを押した2人とも演技に関するコンプレックスではないことが判明しました。
 
Q. キスシーンの撮影前には必ず歯を磨く → Yesが4人
※ なぜか拍手が。うち2人は、キスシーンの相手が「もしや磨いてないのでは?」と思ったことがあるそうです!
 
Q. 共演者と恋におちたことがある → Yes が3人
※ 深く突っ込むとマズイ?と恐れをなした赤坂さんでしたが、「Yesを押してない1人はウソをついていますね(笑)」というイ・ビョンホンの一言に会場が沸きました。
 
このほかにもいくつか質問があり、最後は「きょうは楽しい1日にしたい」に全員がYesをスイッチオン。きれいに収まってコーナーが終了しました。
 
 
ここからはソロパート。1人ずつの登場となりました。まずはチャン・ドンゴン。ハリウッドでの主演作『砂漠の天使』とドンゴンが韓国の大統領に扮した『グッドモーニング・プレジデント』の紹介から。「90%にCGが入るのでグリーンバックで情景を想像しながら演技しました」という『砂漠の天使』は、まだ完成前とのことでしたが、特別に迫力のシーンがお披露目され、作品への期待が高まりました。そして、ファンの歓声が一段と高まったのは、ドンゴンが得意のドラムを叩いた場面。ドラムで刻むリズムに合わせて、3万人が手拍子を打ち、どんどんスピードアップ。会場に一体感が生まれました。バックステージに戻ったドンゴンが「緊張しました。いつもはもう少し上手なんですけど……」と照れると、ビョンホンが「ドンゴンさんはドラムがないと、お酒が飲めない!って言うほどのドラム好きなんですよ。今まで何度も聴きましたが、きょうがいちばん上手でしたねぇ」と返し、褒め言葉なのかどうか微妙なコメントに、スンホンが横で笑っていました。
 
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次はウォンビン。まずは映画『母なる証明』の話題から。鳥の足を食べるシーンの撮影で「朝から10本以上食べ続けました。でも大変だったのはそのぐらいで、演じるキャラクターが魅力的だったので、とてもやりがいがありました」などと語り、重ねて「今までにないアクションドラマになると思う」と次回作への期待を口にしました。ここでウォンビンからファンへの愛のメッセージというコンセプトで砂絵の映像が流れます。指で砂をなぞり、どんどん絵が変化していくという見事なもので、最後はその手とウォンビンの姿が。ウォンビン自らあの技を駆使していたのだと感嘆の声が上がりましたが、「実は企画と構成を担当して、僕が自らやったわけじゃないんです」と告白。バックステージに戻ると、先輩たちが「自分でやってるのかと感動したのに違ったんですね(笑)。でも、すばらしかった」と愛ある(笑)コメントで迎えました。
 
 
3番目のソン・スンホンは、過去の名シーンが次々にスクリーンで紹介され、会場のファンがこんなシーンもあった、あんなシーンもあったと、思い出をたどりました。「今は次回作の映画『無敵者』に向けてシナリオを読み、アクションの特訓をしています」というスンホンが用意したプログラムは2つ。1つはプライベートも兼ねて訪れたハワイで撮影した動画。ハワイははじめて訪れたそうですが、見事な肉体美を披露するシーン満載で、寒い東京ドームの温度が少しだけ上がったようでした。そして、もう1つは歌。「ふだんはお酒の席ぐらいでしか歌わないので、緊張しました!」というスンホンでしたが、甘~い歌声に酔いしれたファンが続出。バックステージに戻ると、ソロパートの出番を終えたドンゴンとウォンビンがハイタッチで迎えました。
 
 
最後はイ・ビョンホン。話題の中心はやはり、約10ヵ月の撮影を終え、この日クランクアップしたばかりの大人気ドラマ『アイリス』に。「つい数時間前に撮影を終えて、済州島を午前4時に発つチャーター機で来日する予定だったんですが、機材トラブルで9時の飛行機になってしまい、みなさんをお待たせしてしまいました」と謝罪するビョンホンに「無事来られてよかったです」と胸をなでおろす赤坂さん。「この5日は1日1時間ぐらいしか寝る時間がなく、頭がぼんやりしていました。精神的にも肉体的にもどん底の状態でしたが、みなさんに温かく迎えていただいて元気をもらえました」と感謝の言葉を述べると、会場のファンからひときわ大きい拍手が。「おかげで目が覚めました!」というビョンホンはさらに「10ヵ月間、ずっとドラマの主人公であるキム・ヒョンジュンとして生きてきたので、クランクアップして気持ちが楽になったと同時に、とても寂しいですね。きっと明日になったら心の中にぽっかり穴があいたように感じるのではないでしょうか」と語り、ビョンホンの『アイリス』にかける熱い思いの一端を見た気がしました。
 
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ここでステージにテーブルが。その上にはビンが7本。スプーンでビンの栓を開けるというビョンホンの特技披露のために用意されたものでした。しかし、韓国と勝手が違うのかかなり開けにくそう。「日本のビンは頑丈に栓がしてありますね」と苦笑いすると、赤坂さんが「こんな地味なビョンホンさんははじめて見ました(笑)」と突っ込み、なごやかな空気のままソロパートの締めとなりました。
 
 
今回のイベントの目玉は、何と言っても総合演出に迎えられた秋元康氏書下ろしの朗読劇でしょう。4人がソウル駅で撮影を行い、「四月の雪」のホ・ジノ監督がメガホンをとった映像がプロローグを飾ります。ストーリーはオムニバスで、ソウル発プサン行きの列車に乗る4人の男の告白が約15分ずつ。自分の会社が倒産してしまった男をチャン・ドンゴン、はじめて人殺しをしにいくヤクザの鉄砲玉をウォンビン、お金を引き出して逃げるつもりの結婚詐欺師をソン・スンホン、病気で失明間近の映画監督をイ・ビョンホン。雪で列車が遅れたことで、運命が変わる4人の男の物語を、それぞれが情感たっぷりに朗読しました。
 
 
フィナーレは、4人がブラックスーツに着替え、シャンパンの乾杯からスタート。イ・ビョンホンが「僕たち4人の友情と、僕たちとみなさんの友情のために」と乾杯の音頭をとりました。4人は口々に「楽しかった」「きょうのことは忘れず、ずっといい思い出にしていきます」と笑顔を見せ、ファンに手を振り続けます。
 
 
アンコールに応えて登場した4人からは最高のプレゼントが。なんと、この日のために準備された日本語歌詞の曲『愛はここにある』をライブで歌ってくれたのです! 忙しい時間をやりくりして相当練習したらしく、完璧な日本語で、ほとんどモニターを見ることなくソロパートを歌い上げる4人。韓流フォーカードが同じステージに立つだけでも奇跡に近いのに、4人が3万人のファンの前で一緒に日本語の歌を歌うなど、誰が想像したでしょう。最後に最高の盛り上がりを見せたイベントは、当初の予定の2時間30分を大幅にオーバー、終わってみれば4時間近い充実の内容となりました。

 

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