リュ・シウォン『Ryu Siwon 5th Anniversary Live 2009～ありがとう、そして新たな旅立ち～』

デビュー5周年を記念し、全国4都市8公演、8万人を動員するツアー「Ryu Siwon 5th Anniversary Live 2009～ありがとう、そして新たな約束～」開催中のリュ・シウォンが12月3日、前日に引き続き横浜アリーナのステージに立ちました。ツアーのチケットは8公演すべてソールド・アウト!! 相変わらずの人気ぶりを見せたシウォンが開演前の会見でツアーにかけた思いを語ってくれました。

Ｑ. デビューから今日までの5年間で思い出に残っていることは？

「いいことがたくさんありました。中でも強く印象に残っているのは、ある番組で紹介されたエピソードです。海で遭難した猟師さんが救出されるまでの間、僕の『桜』を歌ってがんばり抜いてくださったと知ったときは、本当に感動しました。また、新潟で大地震が起こったとき、微力ながらも被災地のみなさんのお力になれたこと（シウォンは個人で最高額の義捐金を寄贈、紺綬褒章を受章し、新潟県知事の感謝状も贈られています）、歌がきっかけで佐賀県の三間坂にリュ・シウォン村を作っていただいたことなど、ほかにもすばらしい思い出がたくさんできました」

Ｑ. 今回のツアーはJUMPがテーマになっていますが？

「日本で活動して5年、ちょうど過渡期を迎え、新たな飛躍を遂げる時期に来ており、これからまたジャンプするぞ、という意味をこめてテーマに決めました。武道館でコンサートを開きたいという夢がかなって（2005年）以来、32会場で62公演を重ね、今晩で63公演目です。ステージに上がってファンのみなさんを見ると、自分はなんて幸せなんだろうと感謝の気持ちがわいてきます。ファンのみなさんにお返しするためにも、ジャンプしなければ、と思っています」

Ｑ. プライベートでもジャンプできそうですか？

「プライベートですかー？ハハハ(笑)。今年はドラマ『スタイル』の撮影で忙しく、腰も悪くしてしまったので、個人的な時間があまり持てなくて……。（クリスマスの予定を聞かれると）昨年はファンのみなさんと過ごしましたが、今年は（日本語で）韓国で１人でゆーっくり、寂しく過ごします(笑)。12月16日に大阪城ホールで公演があるので、ファンのみなさんと、ちょっと早めのクリスマス気分を満喫したいですね」

※コンサート会場にはシウォンがプロデュースしている女性歌手ハヌルの姿もあり、シウォンが来年デビューの彼女を紹介するシーンもありましたが、このときも「僕が女性をプロデュースするというだけで、彼女だって誤

解されちゃうんですけど、違いますからね！　だから結婚できないんですよ……」とぼやく場面もありました。

Ｑ. クリスマスプレゼントで欲しいものは？

「今いちばん欲しいのは、健康です。今年はじめに腰の手術をしたんですが、あまり調子がよくないんです。基本的には元気で、同じ年齢の人と比べると体力もあると自負しているんですが、腰だけはなかなか良くならなくて……。でも、健康じゃないと、日本のみなさんともお会いできないので、しっかりケアしたいと思います」

Ｑ. 今後の活動予定は？

「まず、5月から6月にかけて、全国ツアーが決定しました。本当は47都道府

県全部に行きたいんですが、今のところ20ヵ所程度になる予定です。それから僕を応援してくださっているファンクラブの会員の方をご招待して、初の無料FCイベントを開催することも決まりました。これはバレンタインデーのあたりになりそうです。詳細が決まったら、またファンクラブで告知させていただきます。あとは、来年3月に今回のツアーDVDを発売、春先には次のアルバムがリリースできそうです。俳優としては、日本のドラマに出演できたらいいな、と考えているところです」

※コンサートではこれに加え「ずっと映画に出たいと思っていたので、来年はタイミングが合えば、ぜひ映画俳優リュ・シウォンをお見せしたいと思っています」とも。『with you』のMVは映画に出るならこんなシーンを撮りたい、というイメージで撮影したことも明かしてくれました。

Ｑ. 最後にファンにメッセージをどうぞ。

「5年分の『愛してる』を贈りたいです（ハートのボディ・アクション付き）。僕は韓国人ですが、こうして日本のみなさんと深いご縁ができて、とても嬉しいですし、これからもこのご縁を大切にしていきたいと思っています。ファンのみなさんは家族のようなもの、というより、もはや家族そのものです。みなさんのおかげでここまで来ましたが、来年はまた初心に戻ってがんばります。これからも誰よりもファンを大切にするリュ・シウォンでありたいと思っています」

ツアーのテーマJUMPのTシャツを着て、リラックスした表情でメディアの前に現れたリュ・シウォン。社交辞令ではなく、心からファンを大切に思っていることが伝わる会見でした。その1時間後、1万2千人の観客がオレンジ色のペンライトで迎えるステージに立ったシウォンは、すっかりスターの顔に。王子様のようなスタイルでオーラを輝かせ、登場と同時にファンを魅了しました。

プログラムも盛りだくさん。スロット形式の抽選で選ばれたファン5人がステージに上がって会話を楽しんだり、用意された5曲の中から会場のファンが拍手の大きさでシウォンに歌ってもらう2曲を決定したり、4回の衣装チェンジの時間を利用して、なつかしい映像が流れたり、楽しい趣向もはさみつつ、アンコールも含めて全22曲を披露。途中「僕ももう37歳、韓国式の数え年だと38歳。40歳も目の前ですよー(笑)」とこぼし、MCではハーハー息を切らしながらも、すべて生歌で歌い切り、『シアワセのペアリング』から『眠る花』のメドレーでは激しいダンスを踊り続けたシウォン。大粒の汗を光らせ、4時間にも及ぶ長丁場を乗り切って、観客を心ゆくまで楽しませた天晴れ！なステージでした。