『作戦 The Scam』 主演パク・ヨンハ&イ・ホジェ監督緊急来日記者会見!

ありし日のパク・ホンハさんを偲んで、今年1月に来日したときの会見記事を再掲載させていただきます。ご冥福をお祈りいたします(合掌)。

 

大人気韓流スター、パク・ヨンハが主演映画『作戦 The Scam』の日本公開に際し、イ・ホジェ監督と共に緊急来日、1月26日、東京九段下の九段会館で開かれた記者会見に登壇しました。試写会の舞台挨拶を終えて駆けつけたというヨンハはビシッとスーツを着こなし、映画をきっかけにプライベートでも親しくなったというイ・ホジェ監督と終始なごやかな雰囲気の中、作品についてたっぷりと語ってくれました。

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IMG_2118s.jpgQ. 今回の作品『作戦 The Scam』は2002年の『憎くても もう一度』以来、久々の映画ですね?
 
パク・ヨンハ 「ドラマがメインだったので、最初は映画の現場に慣れるのに少し時間がかかりました。でも、この作品は僕が演じる主人公のカン・ヒョンスは魅力的なキャラクターで、明るくテンポがいい作品だったので、ぜひやりたいと思ったんです。株の売買という新しい素材を扱った作品でしたし、株のことを知らない僕でも最後まで楽しくシナリオが読めたので、あまり悩むことなく出演を決めました」
 
 
Q. デイトレーダーという設定ですが、どんな役作りをしましたか?
 
IMG_2134s.jpgパク・ヨンハ 「主人公の情けない姿を描いた前半部分がとても重要なのですが、この部分の役作りについては監督といろいろ話し合い、自分でも悩みながらキャラクターを設定していきました。最終的には普段の僕の姿を反映させたいと考え、作品の前半で身につけている衣装の50%は僕が家で着ているものにするなど、自分のプライベートの生活をそのまま取り入れるようにしました。演技しているという感じではなく、ナチュラルな表現を要求されたので、難しい挑戦でした。一方、物語が大きく転換する後半のカン・ヒョンスはこれまでにやったことのある種類の演技だったので、後半に関しては特に難しくは感じませんでした」
 
イ・ホジェ監督 「ヨンハさんは優しくて親切、ジェントルなイメージですが、イタズラ少年っぽいところもお持ちで、ナチュラルな演技ができる方だと思っていました。僕はそんなヨンハさんから今まで見せたことのない一面を引き出してみたい、ヨンハさんも新しい演技に挑戦してみたいと考えておられて2人の意見が一致、出演していただけることになりました」
 
 
IMG_2150s.jpgQ. 撮影現場の雰囲気は?
 
パク・ヨンハ 「イ・ホジェ監督とは撮影中も、撮影後もいい関係が続いていて、人生の中で良き知人にめぐり逢えた、兄貴のような存在ができた、という感じです。僕にも親しい監督ができたんだぞーと自慢できてうれしいです(笑)。でも、監督は大変だったでしょうね。僕も共演者もみんなイタズラが大好きで、現場で盛り上がって笑いをこらえ切れずNGを出したこともたびたび(笑)。まじめな監督はある日、とうとう『笑いはここまでにして、撮影に臨みましょう!』とおっしゃいました(苦笑)」
 
イ・ホジェ監督 「日本料理のレストランで撮影したとき、現場が狭かったので外にモニターを設置したのですが、パク・ヒスンさんが『大吟醸』という日本語が言えなくて何度もNGを出し、中にいた出演者がそのたびに大笑いするということがありました。最初の1、2回は僕も外でモニターをチェックしながら一緒に笑ってたんですが、8回も9回も続くとだんだんフィルムの使用量が気になってしまって……。クランクインのときは、みんなに仲良くしてほしいと思ってたんですが、後半は仲良くしすぎだろ、という気持ちになることもありました(笑)」
 
 
IMG_2259s.jpgQ. 主人公のカン・ヒョンスが地面に埋められるシーンは衝撃的でした。
 
パク・ヨンハ 「僕は適当にやるのが嫌なので、ヒョンスの情けなさをリアルに表現したかったんです。あのシーンは最初、あそこまで埋められることもなく、わりと楽にこなせるアクションシーンだったのですが、1テイク撮り終えた後、監督にもっとハードに酷いシーンにしましょうと提案して、撮り直していただいたんです」
 
イ・ホジェ監督 「監督というものは俳優さんにリスクの高い演技を要求しにくいものなんですが、あのシーンは僕がOKを出した後、ヨンハさんからもっと激しいシーンにしたいと提案してくれて、ああ、こういう俳優さんだから現在のパク・ヨンハがあるのだなあ、と納得しました」
 
 
Q. 映画の中では600億ウォンの仕手戦を繰り広げますが、もし大金が手に入ったら何がしたいですか?
 
パク・ヨンハ 「一生働かなくていいぐらいのお金を手にしたら、島を買ってその島に僕の王国を創って王様になります(笑)!」
 
 
IMG_2226s.jpgQ. 今回はヨンハさんに、今までやったことのないダサく情けない男の役をオファーされましたが、次回はどうしましょう?
 
イ・ホジェ監督 「新たな姿に変身するのではなく、ヨンハさんの中からまた新しい一面を引き出すことができればいいですね。演技の幅が広い人だし、イタズラっ子みたいなお茶目なところもお持ちなので、軽いコメディーもいいかもしれません」
 
パク・ヨンハ 「(横で爆笑しながら)次はコメディーをやれと(笑)?」
 
イ・ホジェ監督 「いいんじゃないですか? 日本のお笑いにはボケとツッコミがありますが、ヨンハさんはツッコミの役をうまくこなせる人じゃないかと思うんですよね」
 
 
互いの発言を、苦笑したり、ニヤッと笑ったり、はたまた大笑いしながら聞いていた2人は、ヨンハが「監督は兄貴のよう」と語ったとおり、とても親密で、信頼し合っている様子でした。昼の舞台挨拶でも、ヨンハが監督に「テジョン映画祭で新人監督賞を受賞したお祝いに1曲披露してください!」と予定にないリクエストをし、慌てた監督が真っ赤になったというシーンもあったようです。「監督のリアクションがかわいくて、ついイタズラしたくなる」のだそうです。
 
 
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『作戦 The Scam』
出演/パク・ヨンハ、キム・ミンジョン、パク・ヒスン
監督・脚本/イ・ホジェ
2009年/韓国/119分
配給: エスピーオー 
© 2008 BIDANGIL PICTURES, SHOWBOX/MEDIAPLEX All Right Reserved.
 
韓国初の株トレードをテーマにした本格的エコノミック・エンタテインメント! 韓国市場を震撼させたミネルバ事件を彷彿とさせるとして公開当時話題に。そのあまりにもリアルな株価操作の描写に模倣の恐れありと、韓国では年齢制限付きで公開された。主演は『冬のソナタ』のサンヒョク役で日本でも幅広いファンを持つパク・ヨンハ。人生の大逆転を狙い、デイトレードの世界に身を投じた男が仕手戦に巻き込まれ、国をも揺るがす一世一代の勝負に挑む! はたして誰が敵で誰が味方なのか!? そして最後に勝ち抜けるのは誰なのか?

 

 

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