ドラマ『オンエアー』、『90日、愛する時間』、映画『同い年の家庭教師』などのヒット作品を持ち、現在韓国で放送中の話題作『ロードナンバーワン』にも出演、その確かな演技力で多くの支持を得ている人気女優キム・ハヌルが来日。6月27日、ヤマハホールでファン待望のファンミーティングが開催されました。イベント前に行われた会見の模様をお届けします。
Q.日本で初めてのファンミーティングですが、どのような準備をされましたか?
「まず、日本でファンミーティングができて、とても幸せです。ファンの皆さんと初めて近くでお会いできるので、同じ空間を共有し、目と目を合わせてハッピーな気持ちになりたいです。日本語は話せないのですが、今回、がんばって日本語の歌を練習しました。ぜひ、お聴きいただければと思います」
Q.日本の好きなもの、好きな場所は?
「私は”ストーム”というファッションブランドのモデルでデビューしたのですが、初めて撮影したのが日本で、そのときの思い出が今でも強く残っています。私にとって、日本という国はたくさんの思い出をくれた国です。また、日本の食べ物は私の口によく合うんです。甘いものが好きなのですが、ケーキやチョコレートはもちろん、お好み焼きやたこ焼きなど、日本の食べ物はソースも甘くておいしいです。旅行も好きなので、温泉も最高です」
Q.オンエアが開始された『ロードナンバーワン』では、どのような役どころですか?
「朝鮮戦争が背景となっていて、その時代に生きている人々の話です。愛情、友情、戦友との絆を表現した作品で、私はキム・スヨンという将来医者になる人間を演じています。どの女性よりも強く、母親のように温かく、懐が深いんです。また、強い忍耐力を持ち、自ら犠牲になることができる、素敵な女性です」
Q.作品のどのようなところに魅力を感じて、出演を決めたのですか?
「これまで時代物をやったことがなかったのですが、まず朝鮮戦争時代に生きている人物であることに魅力を感じました。そして、作品の中で描かれている愛に美しさを感じ、スヨンというキャラクターそのものにも惹かれました。今まで演じてきたキャラクターとは異なる、感情の深い部分を表現したいと思い、出演を決めました」
Q.ソ・ジソプさんとのラブシーンが過激で話題となっていますが。
「監督が私たちに求めたのは、戦争シーンはドラマのように、愛情シーンは戦争のように、ということでした。このドラマは常に死が隣り合わせにある苛酷な状況が背景になっています。いつ死ぬかわからない中で交わされる愛を描くには、感情に押し流されるシーンが必要になってきます。ドラマの中でラブシーンを演じるのは初めての経験。完成した映像を見ると、粉が舞って素敵な画に見えるのですが、実際にはすごいホコリで、息をするのも大変で、ダニもたくさんいるし(笑)、撮影にはかなり苦労しました」
Q.『ロードナンバーワン』の撮影エピソードがあれば、お聞かせください。
「シリアスな作品ですので、楽しいエピソードはすぐに思い浮かびません。ちょっと気を抜くとケガをしてしまう恐れがありましたし、ラブシーンも体当たりでした。以前、映画『七級公務員』でアクションシーンを撮影しましたが、そのときよりもケガが多く、ラブシーンの撮影もあるのに、アザだらけになってしまいました。今でも脚に残っています。男優さんたちは長袖長ズボンの軍服の下にプロテクターを着けていましたが、私の衣装は半袖だったので、プロテクターを着けることができなかったんです。なのに、監督は私を女優扱いしてくれず(苦笑)、転んだり、転がったりといったシーンも”お前なら出来る!”と言ってプロテクター無しでやらされました。男優さんたちが一生懸命苦労しながら撮影している中、私だけ嫌だと言うこともできず、そのまま演技しました」
Q.『ロードナンバーワン』は珍しく100%事前制作、オンエア前にクランクアップするというスタイルでしたね。
「事前制作の作品に参加させていただくのは、初めてでした。韓国のドラマは、シナリオがすべて完成してから撮影を始めるケースがほとんどなく、撮影をしながらシナリオが出来てくるというスタイルが主流です。このあと、どんな事件が起きるのかわからず、先のストーリーを知らないまま演じなくてはなりません。でも、今回は最初に全編のシナリオをいただけたので、映画のように自分の演じる役を正確に分析して撮影に臨むことができました。結果として完成度の高い作品になり、私にとってはよかったと思います」
Q.これまでいろいろな役を演じていますが、ご自分にいちばん近い役は?
「そうですね。悲しいヒロイン、明るいヒロイン、快活なヒロイン、また、ホラー映画のヒロイン、ドラマ『オンエアー』の気難しい女優など、さまざまな役を演じてきました。いつも新しい役をいただくたびに、”あ、この役は自分に合っている””これはまさに私だ!”と思っているので、1つを選ぶのは難しいです。それぞれの役に少しずつ私自身の要素が含まれている気がします。でも、あえて1つだけ選ぶとすれば、ドラマ『ロマンス』の中で演じた先生役です。ミスが多かったり、おっちょこちょいだったりするのですが、プラス思考なところが、自分に似ていると感じました」
Q.今回のファンミーティングのタイトルが「Love Letter」ですが、初めてもらったラブレターや自分で書いたラブレターについて何かエピソードはありますか?
「初めてファンからいただいたラブレターというと、デビューして10年くらい経つので、ずいぶん昔のことになりますね。私は男性よりも女性のファンが多いので、女性からお手紙をいただくことが多いです。年齢層も私と同年代だけでなく、若い方から年配の方まで幅広く、いろいろな方からいただいています。私自身が初めてラブレターを書いたのは、もうずいぶん昔。相手は当時片思いしていた人でした。初めて渡したラブレターだったのですが、残念ながら返事はもらえませんでした(笑)」
Q.また日本でお会いする機会はありますか?
「まだ具体的な計画はありませんが、また今回のようにファンミーティングを開く機会があればいいな、と思っています」
Q.日本のファンにメッセージを
「日本で皆さんにお会いすることができて、とても嬉しいです。ずっとファンミーティングのことばかり考えて楽しみにしてきました。皆さんにも楽しい時間になればと思っています。そして、『ロードナンバーワン』もよろしくお願いします。ぜひご覧ください」
▼キム・ハヌル プロフィール
キム・ハヌル (Kim Ha Neul)
生年月日: 1978 年2 月21 日
慎重: 167cm
出生地: 忠清北道・丹陽
血液型: B 型
最終学歴:ソウル芸術専門大学映画学科
[映画]
2009 年 『7 級公務員』
2008 年 『6 年目恋愛中』
2006 年 『青春漫画』
2004 年 『氷雨』、『彼女を信じないでください』、『霊』
2003 年 『同い年の家庭教師』
2000 年 『同感』
1998 年 『バイジュン』、『ドクターK』
[ドラマ]
2010 年 MBC 『ロードナンバーワン』
2008 年 SBS 『オンエア』
2006 年 MBC 『90 日、愛する時間』
2004 年 SBS 『ガラスの華』
2002 年 MBC 『ロマンス』
2001 年 SBS 『ピアノ』
2000 年 MBC 『秘密』
1999 年 SBS 『ハッピートゥギャザー』、『MBC 日の光の中に』
[ミュージックビデオ]
チョ・ソンモ「To Heaven」
[主な受賞歴]
2008 年 第29 回青龍映画賞 人気スター賞
2008 年 SBS 演技大賞 10 大スター賞
2007 年 第28 回青龍映画賞 ベストドレッサー賞
2004 年 第40 回百想芸術大賞 最優秀女優演技賞 (彼女を信じないでください)
2003 年 第39 回百想芸術大賞 人気賞(「同い年の家庭教師」)