『ブッダ・マウンテン』の公開ゲスト会見

第23回東京国際映画祭「コンペティション」部門作品『ブッダ・マウンテン』の公開ゲスト会見が26日、六本木ヒルズ2Fカフェスペース[TIFF movie café]で行われました。

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Q.まずはご挨拶をお願いします
リー・ユー監督
「みなさんこんにちは。作品の方はご覧いただきましたでしょうか?マスコミのみなさんにはご覧いただいたと思いますが、この作品を気に入っていただけると嬉しいです」
DSC_5136.jpgシルヴィア・チャン 「みなさんこんにちは、シルヴィア・チャンです。私がこの作品で演じているのは”チャン先生”という役ですが、ご覧になった方には老婦人を演じていると言われています(笑)」
DSC_5205.jpgチェン・ボーリン 「みなさん、こんばんは。今日はこんなにたくさんのマスコミのみなさんにお集まりいただきありがとうございます。僕はこの作品のシルヴィアさんを老婦人とは思ってません(笑)。今回の作品を監督、共演者と一緒に演じることができて本当に嬉しかったです」
DSC_5149.jpgファン・リーPD 「みなさん,、こんにちは。この作品の中で私が関わったことは3つあります。まずはプロデューサーという立場、リー・ユー監督と共に脚本を練り上げていく役割、そして役者。チェン・ボーリンの父親役を演じ、殴ったり殴られたりしています(笑)」
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Q.チェン・ボーリンさんとファン・リーさんは役者とプロデューサーという立場で親子役を演じるのは難しくなかったですか?
ファン・リーPD 「プレッシャーが大きかったのは私自身ではなく、監督だったと思います。監督のプロデューサーが私だったわけですから。チェン・ボーリンが親子役を上手く演じられなければ、プロデューサーの立場としては自分をキャスティングしないということなるので、監督はちょっとやりにくかったかも知れません。私としては大丈夫でしたけど」


リー・ユー監督 「監督としては、俳優たちにそういう場を提供したということだけです。その中で自由に演技をしていただいただきました。私が一番プレッシャーが大きかったというよりは、俳優たちが大変だったのではないでしょうか」

 
チェン・ボーリン
「確かに僕のプレッシャーはたしかに大きかったです。ほんの一瞬前はプロデューサーの立場だった人を次には演技の中で殴らなければならない。とても難しかったですが、本当に得がたい経験でした。今回のような役柄で殴ったことがないので、新鮮でした(笑)」

Q.シルヴィア・チャンさんとチェン・ボーリンさん、お互いの役者としての印象は?
シルヴィア・チャン 「彼が『藍色夏恋』を演じた頃からずっと注目していて、とても素敵な好きなタイプの俳優でした。その後、私が監督をした『20.30.40』という作品にゲスト出演していただいたのですが、それ以降はあまり一緒に仕事をする機会がありませんでした。今回、再びご一緒することができて、彼の成長を感じます。ますますカッコよくなって、演技も本当に鋭く、素敵な役者になってきたと思います。今回の共演は本当に楽しかったです。(チェン・ボーリンに向かって)こんなにたくさん褒め言葉を言ったのだから、あなたもちゃんと言ってね!(笑)」DSC_5262.jpg
チェン・ボーリン 「(苦笑)。初めてお会いしたのは8~9年前だったと思います。その頃より8~9歳、いや16歳ぐらい若返って、美しくなられたと思います。『20.30.40』に出演させていただいた時に初めてお会いしたのですが、当時の僕はまだ若い坊やでした。それから8~9年経って、香港、北京、東京など、いろんな場所で映画のお仕事をさせていただいて、今回再びご一緒して、こうして褒めていただいたことは本当に嬉しいです。これまでの作品の中では若者の軽薄さを出すような演技をすることが多かったのですが、今回は心を抑圧された、抑え気味の演技を要求されたので、僕にとっては大きなチャレンジでした。結果、シルヴィアさんに成長したと言っていただいて、とても嬉しいです。撮影中はシルヴィアさんから具体的に指導していただくことはありませんでしたが、シルヴィアさんの演技から教わることが多かったです」
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Q.お二人は親子役を演じられたのですか?
シルヴィア・チャン 「彼の役は息子ではありません。作品の中で私は息子を失った母親役で、彼が演じたディン・ボーに失った息子の代わりに接していくというようなところはあります。実はボーリンは私の本当の息子に似ているので、とても親しみを感じているんです。『20.30.40』のときに息子を撮影現場に連れて行って、一緒にご飯を食べてもらったりしたんです。ただ、似ていると言っても息子はボーリンほどハンサムではありません。彼はとてもハンサムになったから(笑)」

※ ここで後ろにいる通訳者にペンを借りて、ネームプレートに何か書き出したボーリン。自分の名前の英語表記に間違えを見つけ、気になって書き直したのでした。
DSC_5280.jpg DSC_5296.jpg DSC_5310.jpgのサムネール画像


Q.シルヴィアさんは東京国際映画祭への参加は今回が初めてですか?日本に対する印象を教えてください。
シルヴィア・チャン 「実は今回が初参加ではありません。先ほど、取材を受けたときに『ライス・ラプソディ』で来ているということを教えてくれた方がいらっしゃって、思い出しました。ちょっと忘れっぽくなってるのかもしれませんが、確かに『ライス・ラプソディ』で参加させていただいてましたね。特に今回はコンペティション部門への参加ということで、格別に嬉しいです。大陸のリー・ユー監督の作品に台湾から私とチェン・ボーリンさんが参加して、二人とも重要な役をいただいて、共演したファン・ビンビンさんや大陸のスタッフと一緒にお仕事ができて、とても嬉しい経験でした。心の美しさというのはどこに行っても変わらないものです。映画の素晴らしさ、映画にかける純粋さ、美しさというのは土地が違えども全く同じものだと思います。この作品、この映画祭に参加することができ、本当に光栄に思います」
DSC_5410.jpgワールドプレミアの後、シルヴィア・チャン、チェン・ボーリンなど同じメンバー4人が出席して行われたQ&Aの模様はこちらからどうぞ。


<26日の東京国際映画祭>
26日の目玉は特別招待作品『SP 野望篇』でした。ヒルズアリーナでは公開イベントが行われ、岡田准一、真木よう子をはじめとする主要キャストが登場。作品の中で登場する六本木ヒルズを舞台とした爆破シーンを再現し、その迫力の凄さでファンを驚かせました。イベント後、場所をTOHOシネマズ六本木ヒルズに移して行われた舞台挨拶には、堤真一も登壇し、撮影中のエピソードなどを披露。夜になって冷え込んだ東京でしたが、六本木はファンの熱気に包まれていました。 

 

 

 

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