スカパー!で放送されたすべての番組を10ジャンルに分け、エントリーされた人気100作品から一般投票によって受賞番組が決定、発表されるスカパー!アワードが11月10日(水)、東京JCBホールで華やかに執り行われました。
式典はまず、今年で3回目ということで、すっかりおなじみになったブルーカーペットにノミネートされた番組関係者とプレゼンターが登場するセレモニーからスタート。
トップバッターは、観覧者から「きれいーっ!」と声が上がった佐々木希と、「緊張で頭が真っ白です」と照れ笑いの清水エスパルス岡崎慎司選手。
ものすごい数のテレビカメラ、スチールカメラを前に「野球とは勝手が違います」と汗をふきふき歩いてきた東北楽天ゴールデンイーグルスの山崎武司選手、ユニフォームからドレスに着替え「両親に自慢したいです!」と笑顔だった茨城ゴールデンゴールズの片岡安祐美選手。
今日は受賞されるんですか?と報道陣から問いかけられ「まだ決まってません」と意味深な笑みを見せたダンテ・カーヴァ-と「僕らお笑いの人間なんで、プレゼンターなんて大役は緊張します」という野性爆弾。
姿が見えた途端「可愛いー!」と声が上がった大橋のぞみと「笑点のファッションリーダーですから(笑)、きょうも自前の衣装です」という三遊亭円楽。
間近で大勢のカメラマンが一斉にフラッシュをたく様子に「緊張しましたが、いい経験になりました」という黒谷友香、「学ランは高校卒業以来です!」という難波章浩。
クレヨンしんちゃんは、野原一家のキグルミが勢ぞろい。ただ、しんちゃんとお母さんの声優さんしか同行していなかったため「オラと母ちゃんしか、しゃべれないんだ」というセリフが飛び出し、爆笑を誘っていました。
「ものすごい盛り上がりですね」と後から歩いて来るSDN48を見つめた ういち と、「こんなことは、めったにないですから楽しんでます」という沖ヒカル。
2009年に誕生、11月24日にメジャーデビューが決まっているAKB48の姉妹グループSDN48から12名のメンバーと、「高校の先生になって生徒を引率している気分!」と、かなり嬉しそうだった細川茂樹。
「緊張のあまり、待ち時間がすごく長く感じた」という やべけんじ、「なんだかSPさんの気持ちがわかった気がします」と佐津川愛美をエスコートしていた深沢敦、そして「おふたりと一緒に歩けて楽しかったです」という佐津川愛美。
「トリノオリンピック以来の緊張です!」という荒川静香は、「戦場に立っているような高揚感があります」と独特の口調で大人気の戦場カメラマン渡部陽一、「時代劇が候補作にノミネートされて嬉しいです」という三田村邦彦とともに。
ひとりで颯爽とブルーカーペットを歩き、黄色い声援を浴びたキム・ヒョンジュン(SS501)。「きょうは盛りだくさんな授賞式だと聞いていますので、楽しみたいです」と語りました。
最後はAKB48から「取材の方たちが、こんなに多くいらっしゃるとは思わなかったので、緊張でちょっと顔が引きつってしまいましたが、すごく嬉しい」という高橋みなみ、高城亜樹、横山由衣、島田晴香、森杏奈の5人。そして「AKBと一緒に歩いたおかげで、僕までたくさん声援をいただきました」と茶目っけたっぷりだったJOY。
場所を移し、囲み会見も行われました。最初はAKB48の5人(前列左から森杏奈、高城亜樹、高橋みなみ、後列左から横山由衣、島田晴香)と三遊亭円楽。円楽が「おじさんは、みんなが生まれる前からやってるんだよ」と語りかけ、今年60歳の還暦を迎えたと明かすと、AKBのメンバーから「若~い!」と言われ、満更でもない様子でした。
三遊亭円楽 「どうせ写真はここで切るでしょ(と、高橋みなみとの境界線を手で示して笑う)。きょうはプレゼンターですが、今度は受賞できるようがんばりたいですね」
高橋みなみ(AKB48)「来年はもっともっとAKBの活動の場を広げていきたいと思っています。みなさんライブに来てください!」
片岡安祐美(茨城ゴールデンゴールズ) 「(萩本欽一)監督に『来年から監督だって、もうみんなの前で言っちゃったからね』と言われました。監督に言われたら従うしかありません(笑)。来年はプレイヤー兼任でがんばります!」
渡部陽一 「(戦場とどっちが大変ですか?と聞かれ)やっぱり戦場です。少なくとも、ここで命を狙われることはありませんから。でも、きょうフラッシュを浴びてみて、カメラを向けると怯える被写体の気持ちがわかりました。年内に、また戦場に取材に行ければいいと考え、準備しています」
JOY 「渡部さんとは以前ご一緒したことがあるのですが、このしゃべり方を聞くとホッとします」
荒川静香 「すてきな男性に囲まれて幸せです(と両側のふたりを見る)。きょうの衣装はフィギュアスケートのコスチュームをイメージしたものなのですが、フィギュア界では後輩ががんばってくれていて頼もしいです」
山崎武司(東北楽天ゴールデンイーグルス)「楽天は話題の星野監督が就任して、野球界に注目が集まっています。若手の選手は今から怖がっていますが、僕は中日時代に一緒にやっていたことがあるので『そんなことはないよ。でも今のままじゃダメだと思うよ』と話しています」
岡崎慎司(清水エスパルス)「ワールドカップ後、Jリーグが盛り上がっています。ぜひスカパー!で観てください」
小倉智昭、菊川怜が司会を務めたスカパー!アワード2010のうち、韓流・華流関連の部門をピックアップしてお伝えします。
まずは音楽賞。プレゼンターの大橋のぞみが登場すると、司会の小倉さんからは「マツコ・デラックスさんの後だと、余計に可愛い」と絶妙なコメントが。知ってるK-POPのアーティストは?と質問された のぞみちゃんは、東方神起、KARAの名前を挙げていました。音楽賞は「東方神起特集 サランヘヨ東方神起~秘蔵映像特集」(KNTV)が受賞。トロフィーを受けたのは韓国MBSテレビでバラエティー番組を制作しているというシン・ジョンス氏。「この賞をいただいたら、急に東方神起の笑顔が見たくなりました。これからも日本で人気の韓流スターの番組を多く手掛けていきたいです」と挨拶しました。
今年から設けられたベストドレッサー賞は、ブルーカーペットを歩いた出席者の中から、最もファッショナブルでセンスが輝いていた人を選ぶというもので、今回は佐々木希が賞の選考を担当。「スタイルが良くて、とってもスーツがお似合いでした」という理由で選ばれたのはSS501のリーダー、キム・ヒョンジュン。名前が読み上げられると、客席からキャーっとファンの歓声が響きました。すると、キム・ヒョンジュンが自分の席からファッションショーのキャットウォークを歩くように優雅に登壇、受賞の感想をスピーチしました。
「日本に来て、このような賞をいただき、またファンの皆さんから歓声をいただいて嬉しいです。レッドカーペットは過去に何度も歩いたことがあるのですが、ブルーは初めて。来年もこのブルーカーペットを歩けるよう頑張ります。本日はありがとうございました」
韓流・華流賞にノミネートされていたのは「華流F4 ジェリー、ケン、ヴィック、ヴァネス 特別企画」「キム・ヒョンジュン~素顔のままで~」「INNOCENT WORLD ~パク・ヨンハ アフリカの旅」の3作品。「初めて見た韓流ドラマは『冬のソナタ』。つい、はまってしまいます」というプレゼンターの黒谷友香から発表された受賞番組は、「INNOCENT WORLD ~パク・ヨンハ アフリカの旅」。今年6月30日にこの世を去ったパク・ヨンハの笑顔の映像がスクリーンに大きく映し出されると、会場に集まったヨンハのファンから嗚咽が。ヨンハに代わってトロフィーを受けたMedia Japan株式会社ぺ社長の「天国に召されたパク・ヨンハさんにお礼を申し上げたい。ヨンハさんは貧しいアフリカの地を訪れ、愛を実践し、日本の皆さんがたくさんの支援をしてくださって大きな力となりました。この賞を天国にいるヨンハさんに捧げます」という言葉に、嗚咽がさらに大きくなりました。
スカパー!アワード2010の大賞は、各ジャンルの受賞番組の中で最も得票数の多かった番組に贈られる最高の賞。清水エスパルスの岡崎慎司選手から発表されたのは、なんと「INNOCENT WORLD ~パク・ヨンハ アフリカの旅」でした。発表と同時に、円卓についていたキム・ヒョンジュンが起立、今は亡き故国の先輩に敬意を表します。そして、パク・ヨンハのお母さまと遺族が揃って舞台へ。パク家では、6月のヨンハの死去に続き、10月22日にはお父さまが亡くなったばかり。その心情を思い、会場のファンからは「オンマ(お母さん)!」と涙まじりの叫びも聞かれました。
実は、スカパー!アワード2008の大賞は「パク・ヨンハ ダイアリー」(Mnet)。授賞式にはパク・ヨンハ自身が来日、満面の笑みで賞を受けていました。そのVTRが流れ、「今ここにパク・ヨンハさんの笑顔がないのが残念」という司会の小倉さんの言葉がなんとも心に響きます。ヨンハの友人で、家族をエスコートして登壇したパク・クァンヒョンが「知らせを聞いたときは、本当に信じられない思いでした。愛にあふれた人で、周りを思いやりすぎて、つらいことがあったのかもしれません」とコメント、会場が悲しみに包まれます。また、リュ・シウォンや東方神起のジェジュンなど友人や後輩から届けられたビデオレターでは、ヨンハがいかにみんなに愛され、慕われていたかが浮き彫りになりました。そんな中、遺族を代表し、お母さまが挨拶されました。
「すばらしい賞を授けてくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました。息子を見送った後、とてもつらかったのですが、日本にいらっしゃる多くのファンと関係者に支えられてきました。今は天国にいる夫とヨンハが私と家族を見守ってくれていると思っています。ヨンハは常々、私の服装にとても気を遣ってくれていました。きょうは韓服を着てきましたが『きょうのお母さんはどう?』と聞いてみたいです」
韓服を美しく着こなし、毅然と話されるお母さまに、号泣するファンも多く、ファンでない人たちからも鼻をすする音が会場のあちこちで聞かれました。しんみりしたムードを救ってくれたのは、まだ幼いヨンハの甥っ子ちゃん。日本語で「みなさん、ありがとうございます!」という愛らしい声に、笑顔が戻った人も多かったのではないでしょうか。ここで改めて、心よりパク・ヨンハさんのご冥福をお祈りいたします。
最後に、華やかな登壇者の様子をフォトギャラリーでどうぞ。
海外ドラマ・バラエティ賞のプレゼンターを務め、「私なんかからもらって受賞者は嬉しいかしら?」と笑わせたマツコ・デラックス。
アニメ賞受賞のクレヨンしんちゃん一家。
ニュース賞のプレゼンター 片岡安祐美。
なぜかボン・ジョヴィの「You Give Love A Bad Name」を真剣に歌って登場した、趣味・実用賞プレゼンターの椿鬼奴。
ドキュメンタリー賞は、戦場カメラマンとして自ら撮影した写真を披露した渡部陽一がプレゼンターを務め、細川茂樹が受賞。
スポーツ・公営競技賞のプレゼンターはJOY。荒川静香が受賞。
国内ドラマ・バラエティ賞は三遊亭円楽がプレゼンター。藤田まこととの思い出を語った三田村邦彦が受賞。
ライブパフォーマンスを披露したSDN48。
マイベストプラグラム賞はAKB48が賞選考を担当。「ドキドキしますね。こういう孫がいるといいなあという世代の人たちが選んでくれて嬉しいです」という谷村新司がアリスを代表して受賞しました。