K-POPの人気グループZE:Aが映画に初挑戦した話題作「RONIN POP」がいよいよベールを脱ぐことになり、5月22日、メルパルクホール東京でプレミアム上映会が開催されました。会場にはZE:Aのメンバー9人も揃って出席、世界が待ち望んだK-POP×ジャパニーズCGアクションの華やかな競演が実現した「RONIN POP」について熱く語ってくれました。
（左からヒョンシク、テホン、シワン、ジュンヨン、ヒチョル、グァンヒ、ドンジュン、ミンウ、ケビン）
まずは、上映会の前に行われた会見で語られた内容を、１人ずつまとめてご紹介します。最初は映画で主役のトニーに抜擢されたチョン・ヒチョルから。ちなみにタイトルのRONINはトニーが流れ者＝浪人であることが由来だそうです。
ヒチョル「演技をしている時間がいちばん長いので、自分がたくさん観られるんだという緊張感がありました。完成した映画を観て、まずZE:Aのメンバー9人全員に拍手を送りたいと思いました。松田圭太監督にも喜んでいただけてよかったです。みんな頑張ったし、いつもの性格とまったく違うキャラクターを演じたジュンヨン、シワン、グァンヒはすごいと思いました。みなさん、ZE:Aの初めての映画を楽しんでください！」
リーダーのムン・ジュンヨンは、心優しき食堂の主人ジャッキーを演じ、メンバーの誰よりも殴られるシーンが多かったそうです。
ジュンヨン「メンバーの中でいちばんメイクに時間がかかって大変でした。殴られて血を流すシーンが多かったので、血のりのメイクをする必要があったからです。個人的には、僕がリヤカーを引いて、シワンが機関銃を連射するするシーンがカッコよくて好きです。ヒチョルが主役だけど、シワンが第2の主役だと思いました。いつもは歌手として活動しているZE:Aですが、こうしてスクリーンデビューできてファンのみなさんも新鮮に感じていただけたのではないでしょうか。これからもアジア全土でいろんなことにチャレンジしていきたいです」
暴力を憎む神主に扮したシワンは、俳優に初挑戦した感想を語ってくれました。
シワン「撮影に入ったばかりの頃は、目線が定まらなかったり、声を張ってセリフが言えなかったりで、不安にもなりましたが、だんだんベストな状態で撮影できるようになったと思います。もちろんまだ完璧とは言えないですけど、ここまで頑張れたのは監督のおかげ。改めて松田監督にお礼を言いたいです。どうぞみなさん、カッコいいアクション、壮大なCGが盛りだくさんの『RONIN POP』を楽しんでください」
ZE:Aの笑いの王子様、ファン・グァンヒは長年街を支配してきたマッドドラゴンのボス、盲目のチャンに扮しました。
グァンヒ「正直に言うと、最初ヒチョルが主役だと聞いた時はジェラシーを感じました。でも、彼の演技を観て納得しました。すばらしかったです。僕もこの作品で俳優としての第一歩を踏み出しました。アクションのレッスンも受け、ちょっとできるようにもなりました。どうか記者のみなさん、映画初挑戦の僕たちを温かい目で見て、とてもおもしろい映画だったと書いてください（笑）！」
チャンの部下でサルの化身エイプ役のキム・ドンジュンも華麗なアクションを披露してくれました。
ドンジュン「もともとアクションが好きで、スタントを使わずすべて自分で挑戦しました。監督さんが見応えあるシーンに仕上げてくださって感謝しています。最も印象に残っているのは、ケビンと闘うシーン。ケビンにはいろいろ教わりました。ファンのみなさん、みどころはたくさんありますが、いちばんのみどころは僕の出ているシーンです（笑）。しっかりチェックしてください！」
同じくチャンの部下、ケンは犬の化身という設定です。ハ・ミンウが演じました。
ミンウ「9人で楽しく撮影できたので、きっと観てくださるみなさんにも、その楽しさが伝わると思います。アクションにもたくさん挑戦できて嬉しかったです。個人的には、ふだん明るいグァンヒがどんな演技をするのだろうと注目していたのですが、いつもと全然違ってシリアスな演技をしていて、良いシーンに仕上がっていたので羨ましく思いました」
ケビンはチャンの用心棒の忍者アレックスの役。アクションや演技の練習を続けた話をしてくれました。
ケビン「監督の配慮で、事前にアクションのレッスンを受け準備をしました。僕がいちばん印象的なシーンはドンジュンとケンカするシーンなのですが、昼も夜も2人で練習して、一生懸命準備して撮影に臨みました。僕たちZE:Aの記念すべき初出演作品です。もうすぐ公開と聞いて、とても嬉しいです。たくさんの人に観ていただけると嬉しいです」
チャンと対立新勢力のボスの側近キンは、パク・ヒョンシクが演じました。
ヒョンシク「僕のほうが年下なんですが、テホンの兄役をやらせてもらって嬉しかったです（笑）。ヒチョルが寝ている演技をしていたり、アクション映画の中でシワンが平和主義者の役を演じていたり、おもしろいなあと興味深く観たシーンもたくさんあります。どうぞ楽しんでZE:Aの映画を観てください！」
キム・テホンはキンの弟、ギンという配役に複雑な思いがあったのだとか。
テホン「ヒョンシクがお兄さんというのが納得いかないです（笑）。自分なりに、ヒョンシクのほうが身長が高いので兄、ということで理解しているのですが……。（ここで、ヒョンシクから僕のほうが精神年齢が高いから！とツッコミが入り、場内大爆笑でした）。僕はとにかく、ZE:Aが全員で演技に挑戦できたことが嬉しいし、全員を称えたいと思います。（以下日本語で）ZE:Aの映画をたくさん愛してください！よろしくお願いします（完璧な日本語に記者席から感嘆のどよめきが起こり、ちょっと得意げなテホンでした）」
映画上映の後は、カンヌ国際映画祭のマーケットでフランスの配給会社が「RONIN POP」を購入、フランス、スイス、ルクセンブルグなどで上映されることが決定したとのビッグニュースが伝えられ、ZE:Aがファンの前に姿を現しました。ここでは、メンバーそれぞれの俳優初挑戦の感想と、松田監督のひと言コメントをご紹介します。
◆撮影前にしっかり役を作りこんできたと松田監督に絶賛されたケビン
ケビン「忍者の役で、アクションが多かったので、ほかのメンバーがセリフの練習をしている時も僕はアクション中心で事前にいっぱい勉強しました。大好きな『NARUTO』も参考にしましたよ！」
監督の証言「初めて忍者の衣装を着せた時も、NARUTOのセリフを言ってました（笑）」
◆映画で銃を乱射され、ハチの巣状態になったミンウ
ミンウ「せっかく監督にカッコいい衣装を用意してもらったのに、ボロボロになってもったいなかったです。グァンヒのせいで死ぬのもちょっと……。でも、ほかのメンバーが死ぬシーンよりカッコよくなかったですか（笑）？」
監督の証言「グァンヒのシーンで1発発射したら大丈夫そうだったので、残ってる弾が6発あったので、全部ぶっ放せ！ってことになりました（笑）」
◆スタントなしでアクションをこなしたドンジュン
ドンジュン「サルの化身という設定の役だったので、もっとサルっぽくやろう、もっと身軽にアクションを、と頑張りました」
監督の証言「前に飛び出して宙返りするシーンは、このステージぐらいの高さから飛び降りたので、普通はスタントを使うのですが、一発勝負で見事にやってくれました」
ドンジュン「監督、次は僕を主人公にしてください。ダメならスタントマンで使ってください（笑）！」
◆大阪の試写会で「グァンヒis 俳優」と宣言したグァンヒ
グァンヒが「いちばんカッコいいシーンを再現してみます」と、ステージでアクション。「いつもの、おもしろい僕を忘れ、カッコいい僕をみて下さい！」とふたたび身ぶり手ぶりでアクションシーンを再現。
監督の証言「きょうは、“グァンヒisコメディアン”に戻っちゃいましたね（笑）。でも、撮影の時はシリアスに演じてくれ、本当に“グァンヒis俳優”でした」
◆いちばん血だらけになったジュンヨン
ジュンヨン「メンバーからお腹を蹴られたり、殴られたり、いい経験をさせてもらいました（笑）。映画だから殴ってるフリをしているだけだと思っている方もいるかもしれませんが、みんな本気でやってます。ヒョンシクが僕の髪を引っ張り上げるシーンがあるんですが、わざとかどうか（笑）、5回もNGを出したんですよ。宿舎に帰ると、きょうはやってやったぞーと、嬉しそうな顔をしていました（笑）」
監督の証言「たしかにジュンヨンを殴るシーンは、みんな迫真の演技でした（笑）」
◆役にのめりこみ、シリアスなシーンはNGなしで一発OKだったヒチョル
ヒチョル「僕って演技うまいな～なんて一度も思わなかったです。出演シーンが多いので、一生懸命やらなければと力が入っていました。トニーは感情を出さないキャラクターなんですが、僕自身は楽しく元気なタイプなので、ギャップが大きくて大変でした」
監督の証言「出番がない時は現場で鼻歌を歌ってたりするんですが、カメラが回ると一発OK。そのギャップがすごかったです」
◆静かな神主の役で、もっと動きたかったというシワン
シワン「リーという役を、とても楽しく演じることができました。でも、ほかのメンバーのシーンを観ると、手に汗握るエキサイティングなアクションが多いので、次はもう少し元気のある役もやりたいなぁと思いました」
監督の証言「撮影前にアクションの練習をしていた時、シワンが僕の前ですごくいい動きをするんですよ。でも（心を鬼にして）、見ないようにしていました」
◆監督にまじめな努力家と評価されたテホン
テホン「キンとギンがトニーと闘うシーンのアクションが大変でした。ぼくのアクション、どうでしたか？（会場から大きな拍手を受け）。ありがとうございます（嬉しそうな笑顔）」
監督の証言「衣装合わせの時から、この映画のために何でもやりますと言ってくれました。1日100カットを撮影するというハードスケジュールでしたが、しっかり準備して対応してくれました」
◆アクションシーンの撮影でムードメーカーになっていたヒョンシク
ヒョンシク「初の映画なので、とにかく全力で取り組みました。自分より年上のリーダーの髪を引っ張ったり、先輩に手を挙げるなんて普段はできないことなので、頑張って演技しました（笑）」
監督の証言「のみこみが早くて驚きました。テホンと自主練習を積み重ねてきてくれ、ふたりの努力でいいシーンに仕上がりました」
映画「RONIN POP」は7月2日（土）よりシネマート新宿で公開！ 全国で順次ロードショー！ 詳しい上映スケジュールは公式サイトでご確認ください。
「RONIN POP」公式HP： http://www.roninpop.com
