日韓交流の先駆けとして知られる浅川巧生を主人公とした映画「道~白磁の人~」が6月9日より公開されるのに先駆け、4月23日(月)、駐日韓国大使館韓国文化院ハンマダンホールでプレミアム試写会が開催され、主演の吉沢悠、ペ・スビン、高橋伴明監督、エンディングテーマを担当したジャズピアニスト界の王子ハクエイ・キムが登壇しました。
◆アジアンハナでは、吉沢悠さん、ペ・スビンさんにコメントをいただきましたので、
まずはその動画をこちらからどうぞ!
左よりぺ・スビン、吉沢悠、高橋伴明監督
イベント終了後、マスコミ向けに記者会見が開催されましたので、その様子からお届けします。
監督「みなさん宣伝よろしくお願いします」
吉沢悠「本日はお集まりいただいてありがとうございます。この映画を、たくさんの人に知っていただきたいです」
ペ・スビン「多くの人に観ていただけるよう、お力添えをお願いします」
Q制作にあたって苦労したことは?
監督「企画が立ちあがって完成までに7年かかりました。僕はいちばん最初から関わっておらず、当初はシナリオも別のものでした」
吉沢悠「長い間かけて作られた作品なので、この映画を通して、浅川巧という人を知っていただきたいという思いで演じました」
ペ・スビン「僕はシナリオを見てとても興味をもち、もっともっと知りたいと思いました」
Q二人をキャスティングした理由は?
監督「吉沢君はいい意味で色がついていない役者さん。どういうふうに演じてくれるか予想ができなかったので楽しみでした。ペ・スビンさんについては、最初はイ・ビョンホンさんにするかペ・スビンさんにするか迷いましたが、彼のドラマをいろいろ見て決めました。現場でいろいろアイディアを出していただいたので、得した気分になりました(笑)。韓国では僕ぐらいの年代の監督はあまりいないらしくて、大切にしてもらいました」
Q思い出の残っているシーンは?
監督「好きなシーンはいっぱいありますが、とりが韓国から日本に入ってくるシーンです」
吉沢悠「ラストシーン(車イスのシーン)です。台本を読んだ段階から入り込めました。演じていて気持ちが良かったです」
ペ・スビン「僕も同じです。胸がジーンとしました」
Qお互いをどう呼んでいますか?
吉沢悠「スピンさん。ヒョンと呼んだら、ヒョンじゃないと。同等でいましょうということだそうです」
ペ・スビン「ヒサと呼んでいます。ニックネームだとうかがったので」
Qお互いの印象や思い出は?
吉沢悠「一緒に釣りに行ったり、サウナに行ったりしました。いろんな話をして、それが役にも影響を与えた気がします。スピンさんはお兄さんのよう。人間的に素晴らしい方です」
ペ・スビン「韓国では親しい友人とサウナに行くんです。サウナに行くと、互いの心が開けます。監督の望んだ通りになりました(笑)」
監督「僕も誘われましたが、遠慮しました(笑)」
ペ・スビン「今度はぜひ一緒にいきましょう。大杉蓮さんから浴衣もいただいたし」
監督「それは僕と大杉さんとでプレゼントしたんだよ」
吉沢悠「僕。もらってないよ~(と少しいじける)」
左から高橋伴明監督、吉沢悠、ぺ・スビン、ハクエイ・キム
舞台挨拶ではまず監督が「先ほどペ・スビンさんから、ハマンダンホールとは1つの庭という意味だと聞きました。この映画はみんなが1つになって作りましたので、会場のみなさんも心を1つにしてくだされば幸いです」と挨拶。続いて吉沢悠が「すばらしい場所で開催できてうれしいです。この作品は温かい友情を描いています。みなさん楽しんでください」。そして、「昨年暑さが厳しい韓国で撮影しました。この作品を通して両国の絆が深まるよう願っています」と、ぺ・スピンが挨拶しました。
トークコーナーで浅川巧を演じた感想を聞かれた吉沢は、「浅川巧という人物を初めて知りました。彼の功績を知り、日本人としてとても誇りに思います」
ペ・スピンは「かっこいい方と共演できてよかった。この作品は二人の深い友情が描かれていますが、プライベートでも友人となりました。吉沢さんとは英語でコミュニケーションをとっていました」と共演した感想を語りました。
そして監督が「二人が現実でも友人となることを願っていました。現場に二人がいないことが多く二人はどこにいっていたのでしょう?」と笑いながら語ると、二人が顔を見合わせるお茶目なシーンも見られました。
このほか、ペ・スビンの事務所の先輩でもあるイ・ビョンホンから寄せられたビデオメッセージが流れたり、ハクエイ・キムによるピアノ演奏があったりと、盛りだくさんなイベントとなりました。
◆ 映画「道~白磁の人~」公式サイト http://hakujinohito.com/
*みなさんのたくさんのご応募ありがとうございました。当選者へは連絡済みです。
アンケートへの協力もありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。