アジアのスーパーユニット「F4」のメンバーで、俳優、歌手として大活躍のヴァネス・ウーが、友人のジミー・ハン、エリック・トゥーと映画会社を立ち上げ、製作した長編映画第1作『夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED~』の日本公開を記念し、彼ら3人と出演者のディーン・フジオカが来日、公開初日の6月1日(土)と2日(日)の両日、ユーロスペースで舞台挨拶が行われました。アジアンハナでは初日2回目の舞台挨拶の模様をお届けいたします。
左からエリック・トゥー、ヴァネス・ウー、ジミー・ハン、ディーン・フジオカ
舞台挨拶に登壇したヴァネスは本作の主演とプロデューサーを兼任。香港の偉大なスター、サモ・ハンを父に持つジミー・ハンは脚本、音楽、編集、プロデュース、助演とマルチな才能を発揮。劇中に登場するバンド「SMASH」のメンバー5人のうち、ヴァネス、ジミーのほか、台湾を中心に活動を続ける日本人のディーン・フジオカ、香港のエリック・トゥー、4人が再集結し、舞台挨拶はまるで映画そのもので観ているようで、本当に仲が良いいんだなあという空気感が伝わってきます。
映画への情熱、サポートに感謝を述べるヴァネス、ジミー、エリック。そして、鼻血がでるほど興奮していると挨拶するディーンに客席から温かい拍手が送られた後、質疑応答がスタートしました。日本語が得意なジミーと、日本人のディーンは日本語、ヴァネスとエリックは英語、4人の会話は英語。映画のセリフは全編北京語でしたが、中国語は一切出てこず、アメリカンなノリの楽しい会見となりました。
Q劇中、「F4」「TENSSION」(ジミー・ハンがメインボーカルを務めるバンド)についてのセリフがありますが、アドリブですか?
ヴァネス: 脚本を読みながら、そういう小ネタを入れるのもありなんじゃないかと思って、ジミーに相談したら「いいんじゃないの」って(笑)。「ほんとにいいの?やっちゃうよ」と念押しして、やってみた結果、出たセリフなんですが、正解だったんじゃないかな。
Q『ハーバー・クライシス 湾岸危機 Black & White Episode 1』ですでに凱旋来日していますが、今作での来日の気持ちはいかがですか?
ディーン: とても嬉しく思っています。あの~僕、日本人です(笑)。台湾のBrotherたちと日本に戻ってきて一緒に挨拶ができるのは光栄だし、特別な日になりました。こんにちは!皆さん、楽しんでください。(メンバー一同Yeah!)
Qエリック・トゥーさんはどんな人ですか?何か楽しいエピソードがあれば皆さんから紹介してください。
ヴァネス: エリックはDJもやるけど、モノマネもすごくうまくて面白いんですよ。特にアメリカンアイドルの3シーズンでリッキー・マーティンのヒット曲 「She Bangs」を歌って話題となったタレント、ウィリアム・ハンのマネは絶品。さぁ、ここでちょっと披露してもらいましょう!
ジミー: ウィリアム・ハン。僕はジミー・ハン。いとこです(←ジミーのジョークです)。
リクエストに応え、モノマネしてくれたエリックのデフォルメしたパフォーマンスに会場が大爆笑となりました。
Q今作でエグゼクティブ・プロデューサーとして参加しているお父様のサモ・ハンと共演していますが、どうでしたか?
ジミー: 緊張しました。お父さんは撮影後半からの参加で、それまでは真面目だけど、明るく楽しんで撮影している雰囲気だったのですが、父が参加した日は誰も喋らなくなって静かな現場になっちゃいました(笑)。お父さんはプロなので、一日目は何の口出しもせず終了したんだけど、自分の方から相談するとアドバイスをくれたり、とても緊張したけれど、エンジョイでき、良い経験になりました。
エリック: Dreams Come True! 夢がかないました! サモ・ハンさんの作品をたくさん観てきたので本当に嬉しかったです。
ヴァネス: 以前にも違う作品で共演したことはありましたが、今回親子で共演しているのが見られ、楽しくて笑わせてもらったし、感動的でした。
ディーン: 生きる伝説のサモ・ハンさんを拝見できて嬉しかった。ジミーがあまりに緊張するのでおかしかったですが、現場が締まってこの映画にとっていい影響だったことは間違いないです。素晴らしい経験でした。
Qジミーさんもカンフーが得意だそうですが、皆さんはどうですか?
ヴァネス: ジミーとはよく一緒にボクシングの練習をしますし、教えてもらったりもします。感心するのはディーン。運動能力がとても高いんですよ。
ジミー: ディーンは元々ボクシングもできるし、武術もすごい。台北で会っても剣を持ってるほどなんですよ。
ディーン: そうですね。武術の練習は僕が一番していると思う。Daily Baseでね。
ジミー: 僕らは携帯を持っているけれど、ディーンは剣(笑)
ディーン: 自分の剣や刀を一度日本に持ち込もうとして、テロリストだと思われて止められたこともありました(笑)。
その後行われたフォトセッションでは、4人が本当に楽しそうに話をしたりポーズを決めたり。写真からも仲良しな様子が伝わるのではないでしょうか。
◆『夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED~』