韓国ミュージカル2大スター、キム・スンデ&チョン・ドンソク スペシャルインタビュー!

 韓国ミュージカル界の貴公子キム・スンデさんと、韓国ミュージカル界のライジング・スターチョン・ドンソクさんが、8月28 日に初となるアルバム「Two Of Us ~歌ある限り~」を日韓同時発売し、この度プロモーションのため二人揃って来日されました。

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左からチョン・ドンソク、キム・スンデ 
 
前日にミニライブとトークショーを大盛況のうちに終えたお二人が、忙しい時間をぬって、笑顔でアジアンハナのインタビューに応じてくれました。
 
昨日はとても感動的なライブでした。いつも大きな舞台に立たれているお二人ですが、ファンの皆さんととても近い距離でのステージはいかがでしたか?
 
ドンソク:とても緊張しました。大劇場ではあまりお客様の顔が見えないのですが、昨日は会場に入ってすぐにお客様の顔がよく見えたので、どこに視線をあわせたらいいか分からなかったです。ファンクラブでの集まりだったら、一人一人の顔を見てお話したりするんですが・・・。最初は少しぎこちなかったかもしれませんが、でも楽しかったです。
 
スンデ:いつもはミュージカル俳優として皆さんにご挨拶するのですが、昨日は歌手としてご挨拶したんですよね。ステージに上がる前までは「同じ舞台なんだから緊張しない」と思っていたんですが、実際は、全然違ったんです。本番中はすごく緊張して、自分がどのようにやったのか覚えてないんですよ(笑)。
 
ミュージカル俳優になろうと思ったきっかけを教えてください。
 
スンデ:僕は、もともと映画やCFなどの芝居をしていたので、演劇や映画の方に夢を持っていました。ところが、大学を卒業する直前に、ミュージカルが大好きな友達が、一人でオーディションを受けるのが心細くて、僕の知らないうちに僕の写真を使って勝手に僕の分も申し込みをしてしまったんです。僕もオーディションがどういうものなのか分からなかったので、いい経験かなと思って挑戦してみたのですが、これがきっかけで運良くミュージカルの世界に入ることになりました。
 
ドンソク:軍隊に入っているときに、自分の進む道について色々考えました。僕の声は音楽的にみて、クラシックよりもミュージカルの方があっているような気がしたので、ミュージカルに挑戦しました。そしてそれを信じて今まで走ってきたわけです。「ノートルダム・ド・パリ」という作品でデビューしました。
 
これまで多くのミュージカル作品に出演されていますが、その中で特に思い入れのある作品はありますか?
 
スンデ、ドンソク:「エリザベート」ですね。二人にとっても意味深い作品です。
 
スンデ:日本の皆さんに僕たちのことを知ってもらうきっかけになったのも、「エリザベート」だったので特別な思いがありますね。
 
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昨年は、その「エリザベート」でルドルフ役をダブルキャストで演じられました。お互いにライバル心はありませんでしたか
 
ドンソク:全然なかったですね。ライバル意識よりも、スンデ兄さんからたくさん学びたい気持ちが大きかったですね。役についてたくさん話しあいました。スンデさんは僕のことをよく知っているので、「この場面では、こうやりたんだけど」というような細かな演技の相談にものってくれて、キャラクターを作り上げていく上で、とても助けになりました。もしダメな先輩なら悪い方向に導くことも可能だったかもしれませんよね。スンデさんは、僕の長所を活かすように色々アドバイスをしてくれたんです。そういう人を憎むことなんかできませんよ(笑)。
 
スンデ:僕たちは同じ役をやることが多かったので、そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。ライバル意識とは違いますが、ドンソクさんが持っている才能や特徴を真似しようと思っても、僕がドンソクさんのカラーを出すことはできないんです。逆に、ドンソクさんが僕のボイスカラーとか演技的な部分を真似しようと思っても、僕にはなれません。僕が持っているもの、ドンソクさんが持っているものというのは、あまりにも違うのです。演技や歌に対して一緒に考え共有したとしても、全然違うキャラクターが生まれてくるのです。なので、同じ役を演じたとき、似ているけど全く違うものを皆さんにお見せすることができたのです。
 
舞台に立つ前に気をつけていること、心構えなどはありますか?
 
ドンソク:歌の準備は当然ですが、そのキャラクターに関して色々考えますね。演技がその作品全体から大きく外れないようにすることは大事です。キャラクターの内面にも気をつかいます。キャラクターはそれぞれ違いますから、そのキャラクターと一人の人間チョン・ドンソクとの一番近いところを探す作業、それはとても大変なことです。(キャラクターが)出来上がったと思ったけれど、演じてみたらやっぱり違っていたということもあります。そうしたら、またもう一度分析し考えて作り直して・・・。その瞬間、瞬間は大変なんですが、舞台に上がって終わったときの喜びというものは、他の何にも変えられないんです。
 
スンデ:僕が僕の個性を出そうと努力しようとしなくても、僕には僕だけのカラーがあります。ドンソクさんは、ドンソクさんのカラーが出ますしね。僕は公演が始まる前や、ある場面から始めて演技をするときには、そこの空間にあるそのキャラクターについて考えます。演劇用語では、「空間を描くこと」と言うのですが、僕が舞台に出て、その舞台の空間を描くことをします。それがキャラクターに対しての集中にも繋がるんです。どんな天才でも人間なので、集中しないとその役になりきることはできないんですよね。
 
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  今回のアルバムに、サイモン&ガーファンクルの「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」が収録されていますが、選曲された理由は?
 
ドンソク:この曲は、済州島に行ったときに決めたんです。どういう曲を選んだらよいか話し合いをしました。海を見ながら日本ともっと近くなるためには?と考えていたら「橋(架け橋)」が頭に浮かんだんです。スタッフたちの意見も一致したので、最後の曲はこの曲に決めました。昨日も歌ったんですが、終わったときに「この曲って、こんなに悲しい曲だったんだ」と思って、ちょっと泣きそうになったんですよね。僕たちの仕事は、皆さんにエネルギーやパワーをあげること。それがちょうど昨日はピッタリあったと思います。「지금 이 순간 This Is The Moment(時が来た)」で始まって、「明日を架ける橋」で終わり、最初と最後もピッタリあっていたと思います。
 
スンデ:その他にも複合的な意味もあります。この曲は、今回のアルバムのなかで唯一ミュージカル曲ではないんです。僕たちはミュージカル俳優ですから、ミュージカル曲をお届けするアルバムではあるんですが、いつもとは違う姿もお見せしたかったんです。ドンソクさんと僕の声はあまりにも違うんです。その二人の声が合った時に、もっと大きな力になるような曲を探していたところ、ちょうどこの曲にめぐりあったんです。とても意味深い曲です。
 
― お互いを思いやり本当に仲の良いお二人ですが、あえて「ここだけは負けない!」というものはありますか?
 
ドンソク:もしかして、僕らの間を嫉妬しているんですか?(笑) 僕らをケンカさせるつもりですか?(笑) 残念ながら、そういうものも何にもないです。
 
スンデ:俳優としての欲などを考える前に、ドンソクさんが持っている才能は本当に素晴らしく尊敬しています。ドンソクさんも、反対に彼にはない僕のものを尊敬してくれていると思います。そうでないと、お互いの足りないものを埋めてあげることができないと思うんです。なかなか分かりにくいとは思いますが、僕が呼吸やタイミングなど合わなくなったときに、本能的にドンソクさんがキャッチして合わせてくれるんです。その逆もあります。それは計算ではないんですね。なので、今回のアルバム曲のデュエットもいい結果になったんだと思います。
 
― はい、わかりました。もうお二人の仲は裂けられそうにありませんね(笑)。
(記者、本当に嫉妬しちゃいそうです・・・(笑))
 
― 最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします!
 
こんにちは!初のアルバム「Two Of Us ~歌ある限り~」でご挨拶をすることになりました、韓国ミュージカル俳優のキム・スンデとチョン・ドンソクです。昨日のイベントでは皆さんに歌をお届けして、今日はインタビューを受けることができました。皆さんももう聴いてくださっていますよね?このアルバムをたくさん愛してください。そして僕たちももっと努力して、また皆さんに良い曲、素晴しい音楽でご挨拶できるように頑張ります。よろしくお願いします。
 
 動画メッセージはこちら

お二人のミュージカルや歌に対する誠実な思いが感じられるステキなインタビューとなりました。チョン・ドンソクさんは、「太陽を抱く月」「エリザベート」に続き、9月27日から韓国で開催されるミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」に出演し、「モンテクリスト卿」で好評を得たキム・スンデさんは、「ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」「笑の大学」の出演が控えており、今後さらなる活躍が期待されます。 

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ファンクラブ1st ANNIVERSARY LIVE
キム・スンデ&チョン・ドンソク
Produced by「韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク」

【イベント概要】
日時:2013 年12月20日(金) 19:00開演
会場:ヤマハホール(東京都中央区銀座7丁目9-14)
出演:キム・スンデ & チョン・ドンソク
料金:8,500 円(税込)※全席指定
発売日:一般発売 11 月5日(火)10:00~ チケぴ P コード:214-979
先行抽選販売プレリザーブ10 月30 日(水)11:00~
URL:http://pia.jp/t/kimjeon/ (※HPは10/17 OPEN )
主催:韓流ぴあ/ヤマハ株式会社

 【Profile】
キム・スンデ(左)
1 9 80 年生まれ。’ 0 6 年に『ジキルとハイド』でミュージカルデビュー。その後も、『エリ
ザベート』『蜘蛛女のキス』『モンテクリスト』『モーツァルトぱ』など大型公演に出演。
◆オフィシャルHP http://kim-seungdae.jp/

チョン・ドンソク(右)
1 8 88 年生まれ。’ 0 7 年に『ノートルダム・ド・パリ』でミュージカルデビュー。その他の
出演作に『二都物語』『エリザベート』『モーツアルト! 』『ハムレット』『天国の涙』など
多数。今年1月には『ウェルテルの恋』で日本での公演を果たした。2 0 1 3 年、『太陽
を抱く月』で韓国ミュージカル大賞男優賞新人賞を受賞。
◆オフィシャルHP http://jeon-dongsuk.jp/

 

 


 

 

 

 

 

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