チェン・イーハン、ジェリー・イェン、ミシェル・チェン、ジョセフ・チェン、台湾を代表する人気若手俳優が一堂に会した話題作『花様～たゆたう想い～』がいよいよ10月26日、日本で公開されます。一足先に、アジアフォーカス・福岡国際映画祭のために来日したゼロ・チョウ監督に、映画についてお話をうかがいました。 
Q. いよいよ『花様～たゆたう想い～』が日本で上映されます。今のお気持ちは？
この作品はアジアを中心に多くの地域で公開され、いろんな人たちが観てくださいますが、たぶん日本のみなさんが、この作品に最も共感してくださるのではないかと期待しているんです。日本映画って愛をテーマにしたものが多いでしょう？ この映画も愛を描いた作品なので、理解していただきやすいんじゃないかと思うんです。
Q. 愛をテーマにした作品というほかに、魅力を挙げるとすると？
荒々しくも魅力的な海賊が出てくるところ、舞台となる孤島で暮らす人々の生活が垣間見えるところ。そして、時代劇だからこそ、現代劇ほど身近になりすぎず、どこかバーチャルな空間に感じられるところでしょうか。
Q. 物語に出てくるのは架空の島ですが、台湾の小島で撮影したそうですね。
はい。切り立った海岸、海に囲まれた雰囲気を出すためには、やっぱり島でないとリアリティーが出ない。それで、馬祖諸島の小島をロケ地に選びました。
Q. 昔はこんな島が実在していたのでしょうか？
ええ。この島はまさに台湾の縮図。台湾本島のミニチュア版です。今から200～300年前、日本の南方からフィリピンにかけての太平洋の島々では、スペインやポルトガル、オランダ、台湾の艦隊が海を往来して、貿易が盛んでした。インターナショナルで、活気に満ちていたんです。聞くところによると、台湾では当時、スペインの硬貨が使えたそうですよ。もちろん政府公認ではないんですが、銀の含有量が高いので、銀の目方が価値になっていたみたいなんです。
Q. ところで、日本映画はご覧になりますか？
もちろん。たくさん観ますが、一番好きなのは、北野武監督の作品です。北野監督はジェリーと似たところがあって、動物的な勘が鋭いけど感情豊か。そういうところに惹かれます。暴力的な描写やアクションシーンも多いんですが、作品全体に愛があふれている気がするんですよね。ちょっとわかりづらいところもありますけど（笑）。
Q. ご自分の作品に起用してみたい日本の俳優はいますか？
いるんですが、ギャラが高そう（笑）！ いつかご縁があるといいと思っていますが、敢えて名前を挙げず、胸にしまっておきます（笑）。台湾の監督の中には日本の俳優さんを毎回起用している人もいるんですが、あまりヒットしないので、（ギャラの高い日本の俳優を起用することに対して）投資者もあまりいい顔をしなくなっているようなんです。
Q. 一番の見どころとなるシーンを挙げてください。
冒頭、ジェリーとイーハンが台風の夜に思いを通わすシーンと、ジョセフとミシェルの最後のシーンです。２組のカップルの成り行きと行く末を見届けた時、必ずや人生って何だろう？ 愛って何だろう？ そして運命って何だろう？ と考えるきっかけになるはず。台湾映画は初めてという方にも、できるだけわかりやすく描こうと心掛けたので、きっと楽しんでいただけると思います。
Q. ヒットをお祈りしています。
ありがとう！ みなさん、ぜひ劇場に足を運んでください。
『花様～たゆたう想い～』は10月26日（土）シネマート六本木、11月16日（土）シネマート心斎橋にて公開!! 詳しいスケジュールは、公式サイト http://kayou-movie.com/ でご確認ください。
『花様～たゆたう想い～』
300年前の中国外洋。双子の姉妹・小雪（シャオシュエ）と小霜（シャオシュアン）は妓楼“花漾楼（かようろう）”の女主人に拾われ、“流嶼島”にやってくる。ある秘密を胸の奥底に押し隠し、売れっ子芸妓となるが、花漾楼にやって来る男たちによって、彼女たちの愛と運命はまるで海面に浮かぶ花の様に、次第にたゆたい始める……
チェックポイント
※Ｆ４のジェリー・イェン、８年ぶりの出演映画
※ジョセフ・チェン、映画デビュー作
※『あの頃、君を追いかけた』主演のミシェル・チェン最新作
※台湾では珍しい時代劇映画
※ジョセフ・チェンは2013年7月に兵役を終えたばかり。
※ジェリー・イェン演じる海賊の刀疤（タオパー）は、台湾公開当時に台湾版“ジャック・スパロウ”と話題に!!
『花様～たゆたう想い～』
監督： ゼロ・チョウ
出演： チェン・イーハン、ジェリー・イェン、
ミシェル・チェン、ジョセフ・チェン
サイモン・ヤム、サンドラ・ン、
リー・シャオラン、マオ・ズージュン
2012年／台湾／122分／原題：『花漾』／英題：『Ripples of Desire』／
カラー／ドルビーデジタル／中国語
提供：クロックワークス／アジア・リパブリック6周年
配給：クロックワークス
©2012 South Island Film Inc. All Rights Reserved
公式サイト： http://kayou-movie.com/
１０月26日（土）シネマート六本木、11月16日（土）シネマート心斎橋にて公開!!
