キム・ジェボム~韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク~開催!

韓国ミュージカル界を牽引する実力派俳優キム・ジェボムが、11月14日、東京・サントリーホール ブルーローズにて、日韓あわせて自身初のイベント『キム・ジェボム ~韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク~』を開催しました。

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同イベントは、「韓国ミュージカルの素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただきたい」という願いから、音楽クオリティの高いイベントを開催し、その俳優の魅力を堪能しようとスタートしたシリーズの第2弾。
 
この日の主役は、アジアのオフ・ブロードウェイと呼ばれる大学路(テハンノ)で不動の人気を誇るキム・ジェボム。日本でも2013年に上演された『風月主~美しきファランの禁断の愛~』『兄弟は勇敢だった?!』で、女性ファンの心を鷲づかみにしました。2003年ミュージカル『地下鉄1号線』デビューし、『あなたの初恋探します』『パルレ(洗濯)』『スリル・ミー』『ウェルテルの恋』など多くの舞台に出演。その繊細な演技と歌唱力で人々に感動を与え続けています。 
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大きな拍手で迎えられたキム・ジェボム。静寂の中、『パルレ(洗濯)』から“本当にきれいですね”を歌いあげると、会場は一気にミュージカルの世界へ。「(日本語で)こんにちは、お会いできて嬉しいです。キム・ジェボムです。どうぞよろしくお願いします」と笑顔で挨拶。「日本で僕の初めてのコンサートを開くことができて、とてもありがたいと思いました。でも、プレッシャーも大きく、“コンサート”という言葉にまず緊張しました。今日は演技より“歌”に気を使いますから」と緊張しきりの様子。
 
そんなキュートな顔をみせるジェボムも、一度マイクを握り、曲が流れるとそれぞれの作品をその歌声で表現し観客を魅了します。
 
「『パルレ』は、韓国を代表する創作ミュージカル。自分がソウルに出てきたばかりの時を思い出して、涙を流したり心が温かくなった作品です」と明かし、「『風月主』のサダム役は難しい役どころでしたが、他人のために自分を犠牲にできる人で、演じていても僕自身思いっきり泣いて癒されました。最初に台本を読んだ時は、言葉では説明できないものを感じました」と振り返ります。
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大学を卒業の時に、友人が出演する『地下鉄1号線』を観たのがミュージカル俳優になるきっかけだったと話す彼は、なんとテコンドーの有段者。「ジャッキー・チェンの作品が好きで、最初はただ漠然と“俳優”になりたかったんです。しかし、ミュージカルは適当にできるものではありません。常に練習が必要。いつも自分の足りないところを気づかせてくれます」とミュージカル俳優としての熱い想いを表し、200以上もの劇場が存在し常に若者の熱気あふれる大学路(テハンノ)について、「僕の人生において挑戦の場。躍動感があって、韓国の文化を肌で感じられる場所ですね」と、目を輝かせました。
 
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 『風月主』から“言えない名前”“君に向かう道”を届け、その切なさに観客の頬に涙が伝えば、一変して、明るくポップに『あなたの初恋探します』から“Destiny”のナンバーを披露。自然と手拍子が送られ、キュートに踊るジェボムにファンは大喜び。「現在、アミューズ・ミュージカルシアターで超新星のユナクさんが上演していますが、以前、僕も演じていたんですよ」と、無邪気な笑顔を見せ、会場が温かい空気に包み込まれました。
 
ラストは『ウェルテルの恋』から“ああ、ロッテ”“何だったのだろうか”他で、切ない恋心を熱唱。さらに、ファンに向けて手紙を朗読し、「今日は夢のような日です。これからも頑張って期待を裏切らない俳優になります。いつも応援してくれてありがとうございます。今日の日を決して忘れません」と感謝の気持ちを伝えると、割れんばかりの拍手が響きわたりいつまでも鳴り止みません。
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アンコールでは再び“Destiny”をダンスとともに届け、会場が一体となって大盛り上りに。残惜しそうにしながらも最高の笑顔を残してステージをあとにしました。
 
イベント終了後は、観客全員をジェボムがお見送り!丁寧に一人ひとりに挨拶し、最後まで彼の誠実な人柄が感じられるステキなコンサートでした。
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<セットリスト
01. 本当にきれいですね 「パルレ(洗濯)」
02. 言えない名前 「風月主~美しきファランの禁断の愛~」
03. 君に向かう道 「風月主~美しきファランの禁断の愛~」
04. もう一度 「兄弟は勇敢だった?!」
05. Destiny 「あなたの初恋探します」
06. 男の初恋 「あなたの初恋探します」
07. ああ、ロッテ 「ウェルテルの恋」
08. 何だったのだろうか 「ウェルテルの恋」
09. 足を踏み出すことができなければ 「ウェルテルの恋」
アンコール
01. Destiny 「あなたの初恋探します」

 

 


 

 

 

 

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