『ユ・ジュンサン バースデーファンミーティング~夢の時間をファンとともに~』

11月28日、ドラマにミュージカルに大活躍中の俳優、ユ・ジュンサンの『“バースデー”ファンミーティング~夢の時間をファンとともに~』の開催前に記者会見が行われました。 

記者陣と、その後ろに抽選で選ばれたラッキーなファンが待つ会場に「アンニョハセヨ!お会いできてうれしいです。ユ・ジュンサンです」と笑顔いっぱいのユ・ジュンサンが登場しました。
 
YJ-IMG_7876s.jpg
 Q今の心境は?
(顔をクシャクシャにして感無量の様子で)「とにかく感謝しています。私が若くもないのに、こうして皆さんにお会いできるなんて!でも見かけは若いでしょ?!(大爆笑)みなさんのおかげでこうした楽しい時間を持てることはとても幸せです。今夜は素敵なステージをお見せします!(ファンに対して)今夜のお客さんは今この会見場に居る皆さんについて(応援を)やるのですから、やるべき時にはしっかりやって下さいね。拍手しているだけではダメですよ!(ファンの声援が小さいと)そんなことだと思いましたよ。それじゃダメですよ。先に来た甲斐がないじゃないですか!(突然)あ~あ~あ~(と声を張り上げて)お手本を示します!」
 
その張り切りぶりを見て大爆笑したファンですが、次第に声援が大きくなっていきました。さすがユ・ジュンサン!ステージを盛り上げるプロですね。
 
Q今年出演されたミュージカル『あの日々』が、今年の韓国ミュージカル大賞で演出賞・振付賞・ベスト制作ミュージカル賞を受賞したということで、おめでとうございます。
「アリガトウゴザイマス!今年はミュージカル『レベッカ』と『あの日々』に出演し、『レベッカ』も『あの日々』も賞を頂きました。出演作が愛されて、とても幸せですが、私自身が賞をもらえてないんです…。ここで笑ってもらわないと困るんですけど、黙っていらっしゃいますねぇ(笑)通訳さん、まちがってない?(笑)」
 
Q12月からは韓国でミュージカル『三銃士』が始まりますね。
「私が4年間、100回を超える公演に出演していますが、来月、2年ぶりに出演します。久しぶりに稽古して見たら、最初は思い出せなかったのですが、ある瞬間からサッと記憶が蘇って(と、剣術シーンを再現!)。自分でも驚きましたね。本当に懸命に稽古をしたからだなぁと思いました。その気持ちで来春には日本で公演する予定ですが、みなさんは12月の韓国公演においで下さるでしょ?」
 
Q新ドラマ『出生の秘密』について教えて下さい。
「これまでご覧になったことのない、私の新しい姿をお見せしています。時代背景が90年代初めですので、ヘアスタイルも前髪を上げていますよ。それをご覧になるだけで、爆笑されることと思います。家族の愛を描いたドラマですので、泣いて笑って頂ける素晴らしい作品です」
 
yYJS_MSN9978.jpg
 Qミュージカルにドラマに舞台に大活躍ですが、仕事のバランスをどのように考えておられますか?
「ミュージカルは劇場を押さえることもあり1年前に契約しなければなりません。私の事務所は、私がミュージカルに出演するのを嫌がります。映画やドラマの方が実入りが多いのに、ミュージカルは違うので。事務所は今でも私にミュージカルに出るなと言います。私が子供でもないのに…(笑)。でも私がミュージカルを愛していますので、まず1年前にミュージカル出演を確定して、間の空いているタイミングに映画やドラマを入れています。どういうわけか、今までは上手いタイミングでビシビシといい作品に恵まれましたが、それでもまだ事務所はミュージカルはするな~~と言い続けています。今後も上手くいくとは限らないと言います。そんな中、私がこの度、日本進出を致しました。全力を尽くしたいと思っています!」
 
Q作品選びの基準は?
「まず、スケジュールのタイミングが合うことです。それから私にとって本当に楽しく面白くできるものであること。悲しい作品であっても、私にとって興味深い作品であることです。ギャラなしでもやろうと思う作品もあります。制作環境がいい作品では全然違いますけどね。時々、恵まれた制作サイドの関係者に「あっちではギャラを全然受け取らないのに、こちらではたくさん取るんだね」と言われたりして大変です(爆笑)。
 
Qそこまでミュージカルを愛する理由は?
「89年に大学の演劇映画学科へ進学しました。80年代だと聞くと年とった人間みたいな感じがしますね。でもそんなに年ではありませんよ(笑)。89年に演技を始めてミュージカル俳優にならなくちゃと思いました。本当にミュージカルをやりたかったのです。当時はミュージカルをやっている人はほとんどいませんでした。今のように多くの観客もいませんでした。そうしてミュージカルを始めて10年頑張りました。2000年代になって韓国でもミュージカルが盛んになりましたが、その頃私はドラマを懸命に撮っていました。10年もミュージカルを頑張ったのに、ちょっとドラマに苦労している間にミュージカルがあっという間に人気になりました。とても辛かったです。そこでもう一度ミュージカルに帰ろうと死ぬ気でがんばりました。最近は若いミュージカル俳優がたくさんいます。その子たちを叩きながら(笑)私は頑張っています。アイドルもたくさんミュージカルをしますが、君たちはアイドルでいいじゃないかとね(爆笑)まず自分が生き残らなきゃと頑張っています(笑)」
 
Qミュージカルを志すきっかけになった作品は?
ミュージカル俳優としての夢を育てながら初めての出演作はミュージカル『グリース』でした。見ましたか?見てないでしょ?私がジョン・トラボルタの演じた役をやりました。20代でこうして(指差しポーズを見せて)たんですよ。公演をやりながら、これからもこうやってミュージカルをやっていかなきゃと思いました。(今、45歳ですが見えませんねと言われて)はい、そうです。ありがとうございます」
 
ユ・ジュンサンのユーモアあふれるトークに記者もファンも笑い転げる会見となりました。また同時に彼のステージへの情熱もひしひしと感じられ、この後のファンミーティングに期待が高まりました。
 yYJS_MSN9875.jpg

次ぎにユーモアと元気に溢れる彼の人柄と、ミュージカルへの情熱が伝わる楽しいファンミーティングの様子をお伝えします。 

2013年のNO.1の韓国オリジナルミュージカルと称えられる『あの日々』のナンバー『三十の頃に』を歌って登場したユ・ジュンサン。ドラマ『たなぼたのあなた』でお馴染みの飄々とした姿とはひと味もふた味も違ったミュージカル俳優としての堂々とした姿に圧倒されます。
 
そしてもうひとつ、始まり早々に驚かされたのが、ステージ上に席を設け、完全バックアップ体制でいる通訳の女性を「実の妹です」と紹介したこと。「妹が日本に留学中に父が亡くなり帰国することになりましたが、私が一生懸命仕事をして面倒をみると言って…。今は先生もしていますよ。だから私が日本に進出するのは運命ですね」と感動的な日本との縁にも「今日は兄妹で全部やっちゃいますよ~!」と楽しいオチをつけるのがユ・ジュンサン流。また「今日は私の誕生日ですから、私が勝手にファンミーティングを今日にしましたが、平日だということを忘れていました」と楽しいトークが機関銃のように次から次に。
 
yYJS_MSN9818.jpg
ファンを舞台に迎えての質問コーナーでは、今の成功を手にするまでの苦労話や、今も冷めぬミュージカルへの情熱を率直に語り、若い女性ファンをステージに迎えると「ドラマ『棚ぼたのあなた』のお蔭で若いファンが増えました!」と嬉しそうな笑顔を見せました。
 
まさにこの日が誕生日とあって、ファンから韓国語でバースディソングを歌ってもらい大喜びしたユ・ジュンサン。楽しいトークの合間には、次々と衣装を変えて、『三銃士』『Jack the Ripper』とミュージカルの名曲も聞かせてくれます。感情のこもった歌唱に、ミュージカルの場面が彷彿となります。
 yYJS_MSN0008.jpg
また45歳にしてCDデビューを飾り、『タウリン』という実力派3人組のガールズグループのプロデュースを始めた話、自作の8曲を8人の韓国歌手に歌ってもらうCD企画を進行中と幅広い活動をユーモアいっぱいに紹介。さらに28日にちなんで28人に三銃士グッズ等をプレゼント。ユ・ジュンサンのファンへの温かな気持ちにファンも大喜びでした。
 
イベントの終盤にはギター、ピアノの弾き語りも披露。最後は「大好きな日本語の曲です」と『真夏の果実』をピアノの弾き語りで聞かせてくれました。好きなことにまっしぐら。熱いハートで前向きに取り組むユーモアあふれるユ・ジュンサンの姿に「自分も頑張ろう!」と思え、エネルギーをもらうことができる楽しいイベントでした。

 

 


 

 

 

前に戻る 5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15

京都映画祭りバナー

レポートの最新記事

[Copy selction] [Translate With Google]