キム・テウ「T-SOUL FIST LIVE IN JAPAN」

国民的アイドルとなったg.o.dのメインボーカリストとしてデビュー。ソロ活動開始後は、その傑出した歌唱力と親しみやすい人柄で愛されてきたキム・テウが、初めて日本でのソロライブを開催しました。懐かしのg.o.dの名曲を織り交ぜながら、人気ドラマのOSTからソロ曲まで20曲以上を披露。時に会場がひとつになって踊り、時にうっとりと聞き惚れる夢のライブショウを展開しました。 

TEU-3.jpg

客電が落ちた会場にJazz セッションが響き、大人のライブの雰囲気を盛り上げます。雪降る映像をバックにキーボードが『愛の雪』の切ないメロディを奏でる中、客席側からキム・テウが登場。熱狂的に沸くファンの間を縫って白いジャケットの大きな背中が舞台にあがり、豊かな声を響かせす。続いてのg.o.dの名曲『Friday Night』で一挙にノリノリになった観客は、ドラマ『紳士の品格』のOSTから『High High』でも飛び跳ねて大盛り上がり。g.o.d時代から変わらぬ青いペンライトが客席で大きく揺れました。
 
「みなさん、こんばんは~」と元気にファンに呼びかけたテウ。「日本での初コンサートで緊張しています」と言いながらも、g.o.d時代には100日連続コンサートを経験したライブのツワモノだけに、「2階のチケットを取った方は、休みながらみたいと思ったのでしょ。でも今日はダメですよ」と大爆笑を誘ったかと思うと「男性だけ返事して下さい」と男性の太い声を会場に響かせ、トークでも観客を引きつけて離しません。『個人の趣向』『アイリス』とドラマの映像をバックにOSTを続けて聞かせた後は、音楽仲間のジョーカーが歌を披露。またテウのプロデュースの元、来春のデビューを控える女性歌手、Meganも登場。女性版キム・テウと呼びたいほどのパワフルで伸びやかな歌声を聞かせてくれました。
 
ファンを舞台に迎えてのイベントコーナーでは、ステージに迎えたファンに客席に背を向けて座らせると、テウはひざまづいて彼女ひとりを見つめ、手を握り、頭を撫ぜながら甘く優しい曲『I Love You Oh Thank You』を捧げます。さずが一世を風靡した元アイドル!その様子を客席から見ているファンが、悲鳴連発してしまうほど、心がとろける甘いムードをつくりました。
 
また少女時代、2NE1、BIGBANGというK-POPメドレーもキム・テウらしい大人のアレンジで披露。歌の上手い歌手揃いの韓国にあって、歌上手の歌手ベスト3に入ると言われるキム・テウらしく、新鮮でありながら安心して身をゆだねることができる心地よいK-POPを聞かせてくれました。
 TEU-1.jpg
またこの季節の定番、クリスマスソングもキム・テウにかかれば、パワフルで、しかも心とろかすおしゃれなアレンジ。『The First Noel』『ラスト・クリスマス』『サンタが街にやってくる』の3曲をg.o.dの『愛してる。そして覚えていて』を折り込むというスペシャルバージョンで披露しました。
 
「思い出に浸って下さい」とのコメントで始まったのは、g.o.dタイム。ステージの明かりが消え、『嘘』『道』とテウの歌声がまるでバックミュージックのように響く中、g.o.dのメンバーひとりひとりをクローズアップした懐かしい映像が流れます。今も再結成のリクエストが絶えないながらも叶わないg.o.d。客席のあちこちで止まらない涙をぬぐい続けるファンの姿がありました。
 
照明が明るく灯り気分一新。「一緒に歌って下さい。歌詞を知っていると信じています。『愛の雨』です」との曲紹介に歓声があがり、客席も一緒に歌い盛り上がり、ラストソングの『言いたいこと』へ。テウの心地よい歌声に一つになって盛り上がります。歌い終わったキム・テウは「このコンサートが良い機会となって、これからもっとたくさんのみなさんにお会いできますように…。心から感謝しています」と挨拶して一旦舞台をおりました。
 
Tシャツにタオルをかけてアンコールに再登場したテウは、g.o.dの『お前がいるべき場所』、そして『ろうそくひとつ』を歌い「ひとりだと思わないように手をつないであげよう」という歌詞そのままにバンドやMeganと手をつないで深々と最後のお辞儀をしました。
 
TEU-2.jpg
ラストは「難しい曲で…」と言いながらも「X JAPAN」の『Tears』を日本語で熱唱。「気を付けて帰って下さい。愛しています。バイバイ!」と舞台を下り、会場を去る観客をハイタッチで見送りました。
 
豊富なライブ経験に裏打ちされた素晴らしい歌声とトーク、そして実力にあぐらをかくことなく、観客を楽しませるために全力を尽すというキム・テウの熱いハートに酔った幸せな3時間でした。
 
<セットリスト
サランヌン
FRIDY NIGHT
クレソ・タルリンダ
HIGH HIGH
TEARS
ピッムリ・ネリョソ
クムルクダ
ネガヤ ハミョン ノヌン イェ
オッパ
FIRST LOVE(メーガン ソロ)
LOVING U + I LOVE U O THANK YOU
K-POP MEDLEY
FIRST NOEL サランヘ クリゴ キオッケ
LAST CHRISTMAS
SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
コジッマル
キル(道)
サランビ
ハゴシップン マル
ENCORE
ニガ イッソギ ハル コッ
チョップル ハナ

 

 


 

 

 

前に戻る 29  30  31  32  33  34  35  36  37  38  39

京都映画祭りバナー

レポートの最新記事

[Copy selction] [Translate With Google]