イ・ゴンミョン、韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク&囲みインタビュー!

韓国ミュージカル『三銃士』『Jack the Ripper』で、日本でもおなじみの実力派俳優イ・ゴンミョンさんが、3月28日、東京・キリスト品川教会グローリア・チャペルにて、『韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク』を開催。自身初となる日本コンサートで多くのファンを魅了しました。

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「韓国ミュージカルの素晴らしさと一人でも多くの方に知って頂きたい」というコンセプトのもと、音楽クオリティの高いイベントを提供すべく、伴奏はアコスティック楽器のみで行う『韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク』。イベント前に囲みインタビューが行われ、イ・ゴンミョンさんがイベントへの意気込みと、日本のファンへメッセージを伝えてくださいました。

本日の主人公は、取材開始を待つ取材陣の待合室に突然現れます。「こんにちは~!」と言って私たち記者の隣に座り込み雑談を始めたイ・ゴンミョンさん。「取材?このまま始めちゃおうよ!」と彼の提案で、なんとそのままインタビューがスタート。こんなにフランクなスターは初めてです(笑)。

―― 公演を前にして、今のお気持ちをお聞かせください。

とてもいい気分です。日本にはミュージカル公演で何回も来ているのですが、まさか今回のように単独のコンサートを開くことになるとは思ってもいなかったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいで光栄に思っています。

―― 今回のコンサートの選曲はどのようにされたのですか?

まずは、これまで日本で上演したミュージカル作品の『Jack the Ripper』と『三銃士』中から選びました。それから、僕のTwitterやFacebookでファンからのリクエストを募集して決めました。

―― 全曲ミュージカルナンバーですか?

ミュージカルナンバーの他に、「Fry me to the moon」や「You Raise Me Up」など、いつも自分が好きで歌っている曲もありますよ。「You Raise Me Up」は、ファンの方のリクエストも多かったんです。

―― 今月は日本で上演された『三銃士』、韓国では『フランケンシュタイン』公演も始まっていて、お忙しいスケジュールの中で準備をされて大変ではなかったですか?

はい、本当に大変でした(笑)。本当にキツいスケジュールでした。日本の『三銃士』公演と、『フランケンシュタイン』のスケジュールは前から決まっていたのですが、韓国での『三銃士』公演が急に入ってきたので、休みがなくなってしまったんです。30日(日)からまた『フランケンシュタイン』があるんですが、そこまで頑張れば3月の仕事がやっと終わります。

僕は本来お酒が大好きなのですが、この3月は禁酒月間に決めていたのです。公演が終わったらまっすぐ家に帰り、また劇場に行くという繰り返しでした。

iDSC_1422.jpg―― 禁酒すると、逆に体調が悪くなったりしませんか?(笑)

あはは~!(・・・痛いところを疲れた~という顔で大爆笑のゴンミョンさん。)
お酒を飲むと声帯にあまりよくないので、喉を酷使する時期なので控えました。でも、あと3日で禁酒は終わりです(笑)。あとは、『フランケンシュタイン』公演だけですので、休日ができますから。

そうそう、今回日本に来る時、飛行機で隣の座席の方が何杯もシャンパンをおかわりするんですよ。すごく羨ましくて、すごく辛かったです(笑)。

―― 韓国ミュージカルの人気が高まっていますが、どんなところが日本の観客に受け入れられていると思いますか?

日本の方はとても礼儀正しく、他人に配慮ある国民性だと思いますが、韓国人は表現がオーバーなところもあって、壁を乗り越えて交流をもっていくところがあります。それは演技においても現れていると思います。私が考えるところでは、日本の方は決められた中できっちりとした演技をされますが、韓国では決められたことを超えたり、大きな声を出したりするので、そういうところが“新しい文化”として映って、興味を持ってくださっているのではないでしょうか。

―― 日本のファンのみなさんの反応はどう感じていますか?

日本のお客さまは、きっと静かに観て拍手をして帰るのだろうというイメージを持っていました。ところが、初めて日本で『Jack the Ripper』を演じたとき、カーテンコールが終わってから10~20分たっても拍手が鳴り止まないのです。僕はもうメイクを落とし始めているのに・・・。僕はどうしたらいいのかわからないくらいビックリしました。あぁ、日本の方はこんなふうに内に秘めた情熱を持っているんだなぁ、すごいなと感じました。

―― いつも舞台に立つ前にしていることはありますか?

舞台に上がる直前に、メイクアップもして衣装を身につけてすべて準備出来た状態で必ず鏡の前に座って催眠をかけるように役に入り込みます。そうして鏡を見ていると、例えばフランケンシュタインだったら、鏡の中のフランケンシュタインが僕に乗り移ってくるような気がするんです。

―― 今回主演のミュージカル『フランケンシュタイン』はとても難しい役ではないですか?役のために特別に努力したことはありますか?

特に頑張ったことは、“禁酒”です(笑)。この『フランケンシュタイン』は、とても体力が必要な役なのでコンディションにはすごく気をつけています。やはり今一番気をつけているのはコンディションですね。

僕は、演技が上手いというよりも、自己管理がしっかりできることが良い俳優だと考えています。どれだけ演技力があっても、自分のコンディションを管理できなくて歌が上手く歌うことができなかったり演技をすることができなかったら、それは演技が上手い俳優とは言えなんじゃないかと思います。

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―― 観客も集中して観ますから疲れますよね?(笑)

そうですね(笑)。一般的な舞台なら、クライマックスまでに1人くらいは死ぬかもしれませんが、『フランケンシュタイン』は、5人は死にますからね(笑)。公演は始まったばかりですが、作品のことを考えると自分でも泣けてくるくらいです。家でシャワーしているときも、ご飯を食べているときも、ちょっと思い出すとジーンときてしまうんです。

―― ダブルキャストやトリプルキャストでは、同じ役の方の評判が気になりませんか?

いいえ、それはないですね。始めてダブルキャストで演じたときは、たぶん一緒に演じるキャスティングの人がとても気になったと思います。今は、そのようにダブル、トリプルキャストで演じてきた経験がたくさんあるので、まったく気にはならないし逆に同じ役を演じる俳優さんを見てヒントを得ることもあります。その人の演技を見て自分も同じようにやってみようというのではなく、自分なりの演技を発見することもあるんです。

―― 例えば同じ役の人と集まって役について議論することなどあるのですか?

はい、よくありますよ。たくさん話します。今回の『フランケンシュタイン』でも、リュ・ジョンハンさんとユ・ジュンサンさんと、作品や役について本当にたくさん話をして分析もしました。しかし、実際に演技や表現方法においては3人ともまったく違うんですよ。

―― 韓国のミュージカル俳優さんの歌の上手さが、日本でも人気が上がっている理由の1つでもあると思いますが、イ・ゴンミョンさんも歌の技術を上げるために何かされていることはありますか?

歌を歌う時だけではなく話すときもそうなんですが、韓国人と日本人では話し方や発音が違うので響き方も違ってくるのではないでしょうか。日本人の話し方は少しこもる感じですが、韓国人の話し方は、少し広がるような発声になっているのかもしれません。それが歌の上手なことにつながるかはよくわかりませんが、そういう違いがあるんじゃないかなと思います。

僕が技術を上げるためにしてきたことは、色々なジャンルの先生に師事したことではないかと思います。意図していたわけではないのですが、テナーやバリトン、ミュージカル俳優の先生、ロックバンドの先輩など、色々な声や発声を習いました。それらのいいところを得て自分の声を作り上げてきたのかもしれません。

―― 今後の活動予定を教えてください。

『フランケンシュタイン』が終わったら、10月に上海でミュージカル『トゥーラン・トッド』の出演が予定されています。その次の作品は検討中というところです。

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―― 最後に日本のファンのみなさんにメッセージをお願いします。

どうも、どうも、どうも、どうも・・・・・どーもありがとうございます(日本語で)。
俳優としていつも思うのですが、みなさんからの応援と送っていただいた愛に対して恩返しできるのは、舞台の上でいい姿をお見せすること、それに限ると思っています。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。ありがとうございました。


1つの役に対し真摯に向きあう姿勢が確固たる今の地位を築き、多くのファンから愛されるイ・ゴンミョンさん。韓国ミュージカルを代表する俳優であるにもかかわらず、気さくで温かい人柄が感じられるインタビューとなりました。『フランケンシュタイン』の活躍はもちろん、次はどんな姿を舞台で見せてくれるのか、楽しみでなりません。

なお、次回の『韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク』には、低音ボイスの魅力で女性たちの心を鷲掴みにするキム・ボムレさんが登場します!お楽しみに!

写真提供:韓流ぴあ

キム・ボムレ 韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク
日時: 2014年5月16日(金) 開場18:30 開演19:00
会場: キリスト品川教会グローリア・チャペル(東京都品川区北品川4-7-40)
出演者: キム・ボムレ
料金: 全席指定7,000円
主催: 韓流ぴあ
チケット一般発売: 4月18日(金)10:00~
詳細はこちらへ  http://t.pia.jp/

 

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