ミュージカル アクターズLIVE キム・ダヒョン×野島直人×木村智秋

日韓のミュージカル界を背負う男女3人が、それぞれの個性を輝かせた熱いステージを披露して観客に愉しい時間をプレゼントした。

まず登場したのはダークなツールをスマートに着こなしたキム・ダヒョン。昨年1月日本での初舞台となったミュージカル『ウェルテルの恋』からソロで2曲を披露。3曲目は木村とデュエットし、悲しい恋を蘇らせてくれた。
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左から野島直人、木村智秋、キム・ダヒョン
 
ダヒョンと野島、二人ともが「男性同士のデュエット曲はあまりないのですがり」と言って歌ったのはミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』からスケールの大きな「カテドラルの時代」。ダヒョンと木村は日本でも何度も公演された韓国版ミュージカル『Jack the Ripper』から「もしかしたら」もデュエット。ダヒョンは現在ソウルで公演中の『プリシラ』から2曲を披露。一曲聞くごとにその舞台セットが蘇り、音楽の魔法を感じさせてくれた。
合間のトークでは、木村が「(YADA時代の)ダヒョンさんは私の高校時代のスター、アイドルでした」と言えば、野島は「ダヒョン兄さんとの初対面は『HEDWIG』で強烈でした」と笑わせる。その言葉の端々から二人がダヒョンに抱く尊敬の念が感じられた。
 
ダヒョンが去った舞台に立ったのは野島。ミュージカル『エリザベート』からトートの名曲『愛と死の輪舞~最後のダンス』。そして8月にソウルで舞台に立つという『パルレ』から「きれいだよ」を韓国語で。韓国に歌留学中の野島の情熱が感じられ、来月のソウルでの公演が楽しみになった。
 
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木村は劇団四季の名曲から2曲。特に四季在団中に絶賛されていた当たり役『ウィキッド』のエルファバは絶品。「自由を求めて」も聞きたくなってしまった。そしてウィーンミュージカル『レベッカ』へ。野島は『モーツァルト』の「僕こそミュージック」を途中、韓国語バージョンをはさんでの熱唱。この曲は韓国語との相性がとりわけよい一曲で、一層心地よく響いた。続いてこの春、女性たちの間で熱狂的ともいえる人気となったミュージカル『フランケンシュタイン』からアンリの歌う「君の夢の中で」を日本語歌詞にして聞かせた。K-MUSICALファンのツボを押さえた心憎い選曲に、野島のK-MUSICALへのリスペクトを感じた。
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そして終盤、なんとキム・ダヒョンが『HEDWIG』のフルメイク&衣装で登場。ノリのいい2曲で会場を席巻!熱狂の渦を巻き起こした。「The Origin of Love」もしっとり聞かせ、自他ともに認める「韓国でもっとも美しいHEDWIG」を見ることができた観客は幸せ者!いや、きっと大勢のファンが「もう一度見たい」とソウル公演に押し掛けることだろう。
ラストは全員で『レ・ミゼラブル』から「Stars~星よ~」。実に楽しい2時間となった。 

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