最新作 『西遊記~はじまりのはじまり~』のチャウ・シンチー監督が来日&ティザーポスター公開!

最新作 『西遊記~はじまりのはじまり~』 が新レーベル "GOLDEN ASIA" の第1弾作品に!

日活と東宝東和がタッグを組み立ち上げた新レーベル "GOLDEN ASIA" のラインナップ発表と、その新レーベル第1弾作品となる 『西遊記~はじまりのはじまり~』 を手掛けたチャウ・シンチー監督の来日会見が、7/22(火)都内で行われました。
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"GOLDEN ASIA" は、アジア諸国と日本の文化の架け橋として、 アジア各国の第一級作品を日本の映画ファンに提供する【アジア映画最強のレーベル】 がコンセプト。それぞれの国で興収第一位獲得や映画賞受賞など "実績ある作品" がレーベル対象作品の選定基準となります。
そして本レーベルの記念すべき 【第1弾】 作品が、あの 『少林サッカー』 や 『カンフーハッスル』 などで皆さんご存知のチャウ・シンチー監督最新作で、2013年中国映画興行記録1位、全世界で200億円超えのメガヒットを記録し、本年11月に日本公開が決定している 『西遊記 ~はじまりのはじまり~』。続く 【第2弾】 は、全世界興収も製作費もインド映画史上歴代No.1を樹立した 『チェイス!』(2014年12月公開)。【第3弾】 は、インドの実在のアスリートを描き、51もの映画賞に輝いた 『BHAAG MILKHA BHAAG(原題)』(2015年公開)であることが発表されました。
 
『ミラクル7号』 以来6年ぶりの来日となるチャウ・シンチー監督来日会見。今回 "GOLDEN ASIA" 第1弾作品に選ばれた 『西遊記~はじまりのはじまり~』 は、2013年に中国で公開されると、15日間で148億円の興行スピード新記録を樹立。中国の映画興行歴代2位を記録し、世界歴代中国語映画興行ランキング1位に輝いたエンタテインメント超大作です!>
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 チャウ・シンチー監督来日会見の模様をお伝えします
MCから紹介されたチャウ・シンチー監督、『Gメン'75』 のテーマ曲でご登場!
 
― 監督の久々の来日を楽しみにしていました。まずは、一言お願いいたします。
日本の皆さん、こんにちは!しばらく日本に来ていませんでしたが、また皆さんにお会い出来てすごく嬉しく思います。
 
― 今回 "GOLDEN ASIA" 第1弾作品に 『西遊記~はじまりのはじまり~』 を選ばせていただきましたが、どのようなお気持ちですか?
 
皆さん中々お目が高いと思っています。この映画を選ばずに、どの映画を選びましょうか?(記者たちから拍手)
 
― 本作は日本でも馴染み深い 『西遊記』 の "はじまりの物語" ですが、どのように思いついて映画化に着手したのでしょう?キャスティングなどはスムーズに決められたのでしょうか?
 
僕自身 『西遊記』 がすごく好きで、以前から撮ってみたいと思っていました。キャスティングはすごく順調で、映画を観ていただくと分かりますが、色々な役柄の方がすごく素晴らしい演技をみせてくれています。
 
― チャウ・シンチー監督作品と言えばキャラクターが個性的でチャーミングですが、ストーリーもオリジナリティ溢れていますね。脚本はどれくらいの期間で出来上がったのでしょうか?
 
脚本は、かなり前から手掛けていました。1995年に最初の 『西遊記』 を撮ったのですが、その後から 「どうすればもっと良いものが撮れるか?」 と色々考えました。『西遊記』 という物語には色々な要素が含まれていますので、脚本に関してはだいたい10年くらいかかりました。
 
― 今日監督が登場される時のミュージックもそうでしたが、『Gメン'75』 の曲がかかるシーンがとてもインパクトがありました。選曲にあたってエピソードなどがあれば教えてください。
 
日本の方々から同じような質問をいっぱい受けているのですが(笑)、まずは僕自身がGメンの大ファンであることが要因です。それから、三蔵法師が三人の弟子を連れて悪を撲滅するというストーリーにGメンがすごくあっているなと思ったのです。
 
― 6年ぶりの来日ということで、久しぶりの日本はいかがですか?そして日本では本作にどのような反応があると思いますか?
 
昨日の夜着いたばかりでまだ外へは出ていないのですが、まずは日本の美味しいラーメンを食べたいです。この映画に関しては、もちろん日本の方々にも気に入っていただければと思っています。
 
― クランクインの時に監督が描いていた映画の完成イメージと、実際に完成した作品をご覧になった後の印象とでは、異なりましたか?それともイメージどおりでしたか?
 
撮り始めた最初の頃は、「うまく撮れるかな?」 という心配があり、すごくドキドキしていました。しかし実際に撮り終わってみると、すごく満足のいくものが出来ました。それは役者に関しても、アクションに関しても、自分が思っていた以上のものが出来たので、すごく嬉しかったです。
 
―『西遊記』 が元で、日本では 「ドラゴンボール」 というアニメが出来たのですが、本作は「ドラゴンボール」の影響は受けていますか?
 
すごく大きな影響があります。孫悟空の変化する見た目などは、ドラゴンボールからひらめきを受けています。
 
― 今回は、ご出演されずに監督だけをやられた理由を教えてください。
 
自分にあった役柄がなかったということです。よさそうな役柄があっても出番があまりなかったので、自分では気に入らなかったのです(笑)。というのは、僕は主人公しかやりませんから。脇役はまったく興味ありません(笑)。
 
― 主演の三蔵法師役にウェン・ジャンさんを選ばれた決め手は、どこだったのでしょうか?
 
キャスティングする時はだいたい自分の直感で選ぶことが多いのですが、彼の場合は見た目がこの役にあっていたということと、彼自身仏教のことをすごく勉強されていることが決め手でした。
 
― 中国の映画市場が飛躍的に伸びていく中、以前と比べて映像を作る環境、例えば撮影現場などに何か変化は起きているのでしょうか?
 
以前に比べて、今この時がすごく良い時代だと思います。中国でも映画産業がすごく発展をとげてきており、ひとつの大きな市場が出来ましたので、今が一番良い時だと思います。
 
― 本作には "はじまりのはじまり" という副題がついていますが、続きを作る予定はあるのでしょうか?
 
『西遊記』 というのはひとつのシリーズものだと僕は思っています。色々な物語があって、色々な要素が含まれているので、続編ということは僕としても既に考えています。
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― 妖怪ハンター役のスー・チーさんを起用した理由をお聞かせください。
 
まずスー・チーさんは、女優としてすごく素晴らしいということ。そしてこの映画に出てくる役柄が彼女にピッタリだったということです。彼女はすごくセクシーでもあり、強くもあります。愛情のために自分を犠牲に出来るキャラクターということで、彼女を選びました。
 
― 主役のウェン・ジャンさんは日本であまり馴染みがないのですが、例えば監督の若い頃と比べてここが叶わないな・・みたいなところがありますか?
 
彼には潜在能力があったということと、キャスティングした頃はまだギャラが高くなかったので起用しました(笑)。ただ今は大スターになっていますから、いま彼を起用しようとするとスゴク大変です(笑)。
 
― (アクションもたくさんあり)かなり大変な現場だったと思うのですが、怪我をされた方はいなかったのでしょうか
 
安全設備をしっかりしていましたので、怪我をした人はひとりもいませんでした。
 
― メインキャスト以外の方のキャスティングについても教えてください。
 
僕は役者を選ぶ時に、その人が別にプロの方でなくてもフィーリングで 「能力がありそうだな」 と思うと、起用したりします。元々はスタッフで、専門の役者の方ではない人もキャスティングしています。
 
― 孫悟空役のホアン・ボーさんとスー・チーさんがダンスするシーンがありますが、アドリブですか?それとも監督の演出ですか?
 
ダンスに関しては僕の演出ではありません。僕はダンスが出来ないですし。孫悟空役のホワン・ボーさんは中国ではすごく有名な役者さんで、以前は有名なダンサーだったのです。なので、あのダンスは現場でアドリブでやっています。
 
― 今回は "GOLDEN ASIA" 第1弾作品ということですが、今後日本のスタッフや俳優と組んで映画を撮っていきたいというお気持ちはありますか?興味ある日本の俳優やスタッフなどがいらっしゃるようでしたお聞かせください。
 
それは、もちろん興味があります。今までもずっとそういうチャンスがないかなと考えていました。僕は、黒澤明監督の大ファンです。
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『西遊記~はじまりのはじまり~』(原題:西遊 降魔篇)
【作品情報】
三蔵法師が孫悟空、沙悟浄、猪八戒と天竺を目指すおなじみの「西遊記」には、4人が出会うまでの「はじまりのはじまり」の物語があった――。『西遊記~はじまりのはじまり~』は『少林サッカー』『カンフーハッスル』で知られるチャウ・シンチーが、6年ぶりに監督した最新作だ。
『少林サッカー』では少林拳の技を駆使したサッカー試合、『カンフーハッスル』ではギャング団とカンフーの達人たちとの死闘、『ミラクル7号』では貧乏父子と地球外生命体が巻き起こす騒動。シンチーは1作ごとにユニークな設定と、ありえねー映像で観客を魅了してきた。新作では「西遊記」を題材にし、4人が出会う前のオリジナルストーリーを生み出した。
三蔵法師は玄奘(げんじょう)という名前の若き妖怪ハンターとして登場し、妖怪退治に奮闘する姿が描かれる。武器は「わらべ唄 三百首」。わらべ唄で妖怪の善の心を呼び覚まそうと試みるが、失敗ばかり。師匠には「お前にはほんの少し“何か”が足りなかった。修行に励め」と諭される。「西遊記」でおなじみの「仏教の悟りを開いた三蔵法師」とは程遠い姿だ。
沙悟浄、猪八戒、孫悟空も斬新な姿で登場する。沙悟浄はカッパではなく巨大な魚と獣を合わせた水の妖怪。猪八戒は美男子として現れ、巨大なイノシシに変貌する。孫悟空は外見が青白くはげた老人として現れ、獰猛な猿に変貌する。さらに「西遊記」には登場しない女性妖怪ハンターの“段”がオリジナルキャラクターとして登場し、玄奘とのはかない恋を繰り広げる。
【製作・脚本・監督】チャウ・シンチー
【出演】スー・チー(妖怪ハンター)/ホアン・ボー(孫悟空)/ウェン・ジャン(玄奘)/ショウ・ルオ(空虚王子)
2013年/中国/115分/ (C) 2013 Bingo Movie Development Limited 配給:日活/東宝東和 配給宣伝協力:東京テアトル  ★公式サイト:http://saiyu-movie.com/index.htm
 
『西遊記~はじまりのはじまり~』 は、2014年11月 TOHOシネマズ有楽座他、公開!

 

 
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