ドラマ『相続者たち』KNTVにて2014年4月27日より放送スタートし、只今再放送中! 来日ファンミーティング前に行われた、イ・ミンホ オフィシャルインタビューを届けします。
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~作品と役柄の紹介をお願いします。
富裕層の高校生たちの恋愛模様を描いた、青春トレンディドラマです。僕が演じているのはキム・タンという主人公で、庶子ということを秘密にしているため、心に傷を抱えた高校生です。
~出演を決めた理由を教えてください。
いま28歳ですが、作品を決めたのは27歳のときでした。20代も残りわずか。もっと年齢を重ねる前に、青春を代弁できるような、トレンディな学園ドラマをやってみたいと思っていました。そんなタイミングで本作の話をいただき、出演することにしました。
~本作の人気の理由をどう考えますか?
どんな人も愛について一度は考えたことがあるでしょうし、生きていくうえで愛することを経験したりもするでしょう。そんな愛というテーマが人々に共感を呼び、作品で描かれた純粋な愛や真心が、観る人たちの心をつかんだのだと思います。
~役づくりで気を使った点を教えてください。
出演を決めたものの、はたして自分に高校生の役ができるだろうか……、いまの自分と、当時、自分が高校生だった頃では考え方も変わっているはず。どうやって高校時代の自分に戻って、そのギャップを埋めようかと悩みました。そこでまず、キム・タンの年齢になりきってみようと。「自分は96年生まれだ~」と何度も言い聞かせて役づくりをしたんです。するとある瞬間、本当に自分が高校生だと思えるようになりました(笑)。その“思い込み”のおかげで、ずっとキム・タンを演じ続けることができました。
~イ・ミンホさんご自身はどんな高校生でしたか?
キム・タン以上に猪突猛進型、向こう見ずな性格でしたよ(笑)。まっすぐで、これと決めたらこれ!というタイプ。けっして勉強ばかりしている真面目な学生ではなく、自由奔放でスポーツ好きで、いつも友達と一緒にいましたね。
~序盤でサーフィンをする姿が女性たちの心を鷲掴みにしました。普段はどんなスポーツをしますか? プロポーションを維持するためにしている秘訣などあれば教えてください。
オフの時は、友達とフットサルもしますし、冬にはスキーをして、いろんなシーズンで運動を楽しんでいます。でもジムに通うとか特別なウェイトトレーニングは、普段はあまりしていません。それはいつも作品が決まったあとで、役作りのために始めるんです(笑)。ドラマでお見せする姿は、数ヶ月間、必死にトレーニングした成果であって、良い状態。オフの期間は、お腹も出ていて自分を甘やかしています。
~劇中ではさまざまな感情を表現しました。泣くシーンなども話題になりましたが、難しかった点は?
本作は、これまでのどんな作品よりも深い感情を表現する必要がありました。演じる前は、高校生がどうしてそこまで激しく人を愛せるのか、と少し疑問に思ったりもしたんです。でも、実際にキム・タンとして撮影に入ってみると、彼の純粋なまでの心がとてもよく理解できて、もしかしたら20~30代の成熟した大人よりももっと深く人を愛せるのかもしれないと思えるようになりました。泣くシーンや感情的なシーンでは、本当に落ち込んでしまい憂鬱な気分になるほどでした。撮影の合間もずっとその感情をひきずっていたので、体力的にもつらかったです。
~いちばん記憶に残っているシーンは?
自分にとって『相続者たち』は、作品が終わったからといって「ああ終わったんだな」と思うのではなく、いまでも追憶の一部として、実際に自分に起こった出来事のように記憶に残っています。今日もまた、久しぶりにいろんな場面を思い出しています。アメリカで初めてウンサン(パク・シネ)と出会ったシーン、倉庫でのキスシーン、庶子であることが公けになるシーン……それから最初の登場場面も思い出しますね。
~本作を通じてどんなことを得ましたか?
何といっても、高校生という若い役ができたこと(笑)! みなさんから愛情を注いでいただけたおかげで、愛や人との絆の素晴らしさをたくさんの方に知っていただきました。そしてまた役者として、キム・タンを通して作品のメッセージを伝えられたことも、幸せだったと思います。
~キム・タンから学んだことは?
キム・タンは、僕よりも、それから世の中の大半の男性たちよりも成熟した人物だと思うんです。人として基本的なことを忘れずに、勇気をもって道理を貫こうとするのは、年齢を重ねるほどに難しくなっていきます。彼のそんな部分を見習いたいと思いました。
~今後、目標にしている俳優像を教えてください。
どんな俳優になりたいというよりも、そのときどきにあった役に全力を尽くし、作品の素晴らしさを伝えられる俳優でいたいです。あえて言うなら、年齢を重ねたあとに、後輩たちに尊敬されるような存在になっていたいですね。
~理想の女性のタイプを教えてください。劇中に出てきた女性たちのなかでは誰がタイプですか?
配慮があって、話が通じてあって、守ってあげたくなるような女性らしさがあって、それでいて、しっかりとした人がいいです。ウンサン(パク・シネ)とラヘル(キム・ジウォン)とボナ(チョン・スジョン)の3人を合わせたような女性(笑)。ウンサンのように優しくて配慮があって、ラヘルのようにしっかりしていて、ボナのように女性らしくて可愛らしくて。ハハハ、欲張りでしょ?
~今後の予定を教えてください。
まずは年内に映画に出演することが決まったので、しばらくはその準備に集中して、良い演技をすることが目標です。それから、20代でいられるのもあと2年になりました。二度と戻ることのない20代を大切に過ごすためにも、よりよい作品で演技の幅を広げ、みなさんに挨拶したいです。
~オフの時は自宅でどのように過ごしていますか?
夜はあまり寝られないタイプで、スケジュールがないときは夜更かしをして朝、寝ています。ですので、いつも夜食を食べるんですね。夜食に対する愛着はものすごいんですよ(笑)
~日本で何度かファンミーティングを行なっていますが、記憶に残るファンはいますか?
僕が初めて「かっこいい」「素敵だ」「ドラマが楽しかった」という言葉ではなく、「ドラマに出てくれてありがとう」と言ってくれた方が日本の方でした。その方は息子さんを亡くしてとても落ち込んでいたときに『シティーハンター in Seoul』をご覧になり、癒しになり、元気を取り戻して外出できるようになったそうです。俳優という仕事が人々に希望と楽しみを与え、そして誰かの生きる力にもなれるんだと悟った瞬間でした。その方は涙を浮かべながら僕にそうおっしゃってくださいましたが、僕自身もとても感動して涙が出そうになりました。
~日本の好きな物や気に入っている場所はありますか?
まず、お寿司とラーメンは日本に着くと同時に食べますね。お寿司は空港からホテルに行く途中に車のなかで食べます。ラーメンはその日の夜に(笑)。日本には何度も行っていますが、あまり出歩く機会がないんです。二十歳のときに初めて海外旅行に行ったのが日本でした。その時は渋谷と原宿を歩いたのですが、そうですね、もし今そんな機会があったら、8年ぶりにまた、同じ渋谷と原宿に行ってみたいです。
~最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「ミナサン、コンバンワ」でしたっけ?あ、「ミナサン、コンニチハ。イ・ミンホデス」。とても久しぶりにご挨拶しますね。『相続者たち』の応援をよろしくお願いします。このドラマでたくさん癒されて、人を愛することについても考えていただければと思います。いっぱいときめいてくださいね。
◆『相続者たち』アンコール放送中!
毎週(日)午後3:20~5:40ほか
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