くるみ割り人形キティ登場!「くるみ割り人形」完成披露試写会

9月4日(木)よみうりホールにて、本作の完成を記念をして『くるみ割り人形』完成披露試写を行い、上映前には、増田セバスチャン監督に加え、サンリオの創業者で現在も代表取締役社長を務め、本作の生みの親である辻信太郎社長、2Dの世界観を立体的な3Dへと昇華させた三田邦彦氏らが舞台挨拶を行い、更には、今年40周年を迎えたハローキティが、本作の主人公でもある少女クララとコラボレーションを果たした「くるみ割り人形キティ」として、この舞台で初めてお披露目致しました。

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増田監督:まさか世界が誇るヒロイン「キティちゃん」の横に並べるなんて思ってもみませんでした。キティちゃんがいて、そしてこの映画に携わることが出来てとても嬉しく、僕にとってキティちゃんはミューズだと思います。僕は、サンリオの劇場があった松戸の出身で、小学二年生のころに旧作を観ていて、そのストーリーはとても強烈でずっと心にひっかかり大人になりました。35年の時を経て、本作をリクリエイトすることは大変なプレッシャーでしたが、向こうにいるハリウッドの知り合いの方が、あのサンリオがキティを連れてアメリカへ乗り込んでくる、と戦々恐々していると聞き、今はオールジャパンで乗り込もう、という気持ちです。先人達の作り上げてきたもののメッセージは失われないように気をつけながら、次の未来の子供達に最大限につなげ、「過去から未来への接続」が僕の重大なテーマであり、クララが少女から大人へ成長して変わっていくさまを、現代の子に体験してその世界を一緒に旅してもらえたらとつくりました。自分のストーリーとして感じてほしいですね。東京国際映画祭でもワールドプレミアが決まり、辻社長の「日本の文化や映画を世界に広げる」という意志を引継いで、日本オリジナルのポップカルチャーを世界に発信出来たらと思っています。僕にとって、すごく魂を込めた作品で、参加いただいた豪華な役者さんには、「一緒に舞台をつくるような気持ちで」とつくった作品です。3D作品ということで、随所に様々な仕掛けをいっぱいいれていますので是非楽しんでください。

三田監督:立体感や演出によって、どんな風に3Dを楽しんでいただこうか、それを考えるのが私の役目でした。コマ撮りの人形アニメーションを3D変換するのは私にとって今回が初めて。実写でもあり、アニメでもある、2つの要素が詰まっている本作は、背景のセット含め非常に緻密につくられていて、2Dから3Dの変換が難しかったです。人形を使って新しいカットを追撮したり、CGを使って新しい要素を35年前のフィルムに融合させるなど、新たなチャレンジをしました。80分のコンパクトな作品ですが、体感に近い立体感の3D仕掛けを、始めから終わりまで随所に施していますので是非楽しんでください。

辻社長:増田セバスチャン監督の演出と三田監督の3Dの立体映像で、『くるみ割り人形』が再現されたことは本当に嬉しいです。1979年に、1コマずつ人形を手で動かして作ったのが『くるみ割り人形』。そしてその5年前、今から40年前には「やなせたかしさん」が私のところに『小さなジャンボ』というメルヘン作品を持ってきて「これで映画つくろうよ」と言い、それで始めたのがサンリオ映画の出発点でした。それから、スヌーピーで有名なチャールズ・M・シュルツさんと二人で作り上げた『愛のファミリー』という映画が1977年度アカデミー賞を受賞。そして手塚治虫さんと一緒に作ったのが『ユニコ』という長編アニメーションです。その後、『キタキツネ物語』や、ロックミュージックの王者ローリング・ストーンズの楽曲も使用した映画をアメリカの一流館で上映できました。「火と水のアニメ映画はつくれない」と言われていた当時、サンリオはじゃあ火と水の映画を作ろう、ということで『シリウスの伝説』が完成しました。こうしてサンリオはこれまで長編を30本、短編を60本つくりました。その中からこの昔の映画が増田監督の演出により新しい映画に出来たことは本当に素晴らしいと思っています。『アナと雪の女王』が日本で大ヒットしていますが、私は昔から「日本の文化や映画、歌を何とかアメリカに届けたい」と思っていました。今度はこの『くるみ割り人形』の東南アジア版や、英語版をつくり、“日本映画がアメリカで成功する”ように是非みなさんに応援してもらえたらと思います。アメリカで、素晴らしい日本文化があるんだな、と思ってもらえるように、この人形アニメーションがアメリカで成功してくれれば良いなと思っています。『くるみ割り人形』は「自己犠牲」がテーマにあります。「自分を捨てても良いから人のために尽くしたい」という35年前のテーマを上手に活かしてくれた増田監督の今回の作品を、是非観てほしいです。

谷島プロデューサー本日は一般の方やマスコミの方に加えて、日本やアジア圏における3Dのパイオニア「清水崇監督」や、保坂大輔さんなど、著名なクリエイターの方もご来場くださり、クリエイターの方にとても気にしていただけるような映画になったんじゃないかと思います。35年前、1日にたった3秒しか撮影できず、完成まで実に5年もかかったそのアナログ最高峰の映像を使い、脚本や構成、色、さらにはCGや 3Dなどの加工を行い作り上げる試みとなりました。デジタルの最先端とアナログの最高峰がぶつかり合う瞬間を是非ご覧ください。豪華キャストが声で登場し、きゃりーぱみゅぱみゅの素晴らしいテーマ曲が最後に魔法をふりかける。果たしてどんな映画になっているのか、3Dを体感して頂ければと思います。

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 (C)1979,2014 SANRIO CO.,LTD.TOKYO,JAPAN

公式サイトhttp://kurumiwari-movie.com/

映画『くるみ割り人形』11月29日【3D/2D】全国ロードショー

 

 
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