チャン・ドンゴン主演『泣く男』にみる、今どきのグッとくる"泣き男子"事情とは?

アジョシ』監督イ・ジョンボム 最新作    
『泣く男』にみる、
今どきのグッとくる“泣き男子”事情とは?
涙ソムリエが分析!

韓国全土に<アジョシ・シンドローム>を巻き起こし、日本でも熱狂的ファンが多い映画『アジョシ』で韓国アクション映画の新境地を切り開いたイ・ジョンボム監督の最新作『泣く男』が18日より公開された。

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初日にはアクション映画好きと見られる男性客を中心に、チャン・ドンゴンファンの女性、そしてカップルまで幅広い世代が劇場に集まった。「深みとリアリティが増したアクションが素晴らしい」「ラストが切なくてウルッときた」「最初のシーンからずっと目が離せなかった!」など多くの絶賛コメントがSNSで賑わっており、多くの観客がリアルで迫力あるアクションを絶賛している。

幼い時に母親に砂漠に置き去りにされた主人公ゴンは、その悲しい過去を心の奥に封印し一匹狼の殺し屋にー。ところが任務遂行中に取り返しのつかないミスを犯してしまったゴンは、その贖罪のために孤独な戦いに身を投じていく。映画のクライマックス、ビルの中での銃撃と死闘はまさに圧巻。鑑賞後のアンケートでも平均衝撃度、平均アクションスケール度はいずれも90%を超え、衝撃度は4人に1人が、アクションスケール度では3人に1人が100%~120%とした衝撃作だ。 
                                                                          
しかしアクション以外にも、たった一人で全てを背負った主人公ゴンがある場所で人知れず慟哭する姿にグッと来たという映画業界人が続出している。 一昔前までは男が人前で泣くのはカッコ悪いとされていた。「男の子なんだから泣かないの!」と母親に叱られた経験を持つ男子は少なくないはずだ。しかし時代は変わり(最近ではマスコミの前で大泣きして周囲をドン引きさせた議員もいるが)、様々な苦難や重圧を乗り越えた男子が思わず涙する姿は私達に感動を与える。泣く男poster2.jpg

 

前出のアンケートでも「男が泣くのはアリ」と答えた人が92%を超え、時代が変わったことがわかる。
また実際に身近にあった”泣き男子“エピソードを募集したところ、「プロポーズのOKをしたら相手が泣いた」(20代女性)、「最近フッた男が泣いた」(30代女性)、「悪さをして泣きながら謝る子供につられて夫も泣いていた」(30代女性)、「結婚式の挨拶で夫が泣いていた」(40代女性)と、女性は泣いている男性を冷静に見ているのがわかる。 一方、男性からのエピソードは「パチンコで大失敗」(20代男性)、「財布をなくして」(30代男性)、「仕事をクビになった時」(40代男性)、「ちびまる子ちゃんの映画で泣いた」(50代男性)と、やや情けない告白が続出したが、近頃の男性は女性よりも涙腺が敏感のようだ。

涙活でお馴染みの涙ソムリエ・嵯峨崇司氏は、現代の泣き男子事情をこう分析する。
「現在は我慢することや強がることが美徳とされていた昔とは違い、素直になることが本当の男らしさ、弱さを認めることが真の強さなのだ、と気付いた時代なのだと思います。 そしてもう一つ、涙を見せるということは、それが愛する人であれ憧れの人であれ、その人の心に触れられる絶好の機会なのだと思います。例えば『鬼の目に涙』という言葉がありますが、今まで怖いと思っていた人がふと涙を見せると、それだけで少し距離が近くなったように感じてしまうものです。
『泣く男』では、感情や存在を否定されても耐え続ける一見強面な殺し屋ゴンが一粒の涙を流すところに、見ている者はカタルシスを感じ、グッとくるのではないでしょうか。感動して泣く涙は人間にしか備わっていない機能だそうです。だから涙は神様が与えてくれた贈り物だと私は考えます。貴方はゴンの泣く姿に何を思うでしょうか。」

人恋しくなるこの季節、『泣く男』を見て男の涙にグッと感動するのもいいかもしれない。さらに劇場内の”泣き男子“を観察してみるのも面白いのではないだろうか。

★映画「泣く男」の、「アジョシ」とはまた違った面白さと見どころ  http://matome.naver.jp/odai/2141387300594601701

強烈なアクションと熱いドラマが一体となった、新たな“男のカタルシス”

<ストーリー> 幼い頃にアメリカの砂漠に捨てられ、殺し屋に育てられたゴン(チャン・ドンゴン)。
ある日彼は任務遂行中に誤って幼い少女を撃ち殺すという、取り返しのつかないミスを犯してしまう。何とか忘れようと酒に溺れるゴン。しかしその罪から逃れようともがけばもがくほど、葬り去ったはずの過去の哀しい記憶が蘇ってくるのだった。そんな彼に組織から新たな暗殺命令が出る。これが最後の任務と決め、一度は捨てた故郷の地、ソウルに降りたつゴン。そこで彼を待ち受けていたのは、
哀しい因縁で結ばれた最後のターゲットと、硝煙と薬莢の嵐のような壮絶な死闘だったー。
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■監督:イ・ジョンボム 『熱血男子』、『アジョシ』                        
■出演:チャン・ドンゴン 『マイウェイ 12,000キロの真実』、『ブラザーフッド』  キム・ミニ 『恋愛の温度』、『火車』   2014年/韓国/116分/R15+

提供&配給:CJ Entertainment Japan
宣伝協力:ブレイントラスト 

10/18(土)新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国ロードショー中!

 

 

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