日韓共同制作ミュージカル『ON AIR～夜間飛行～』の、制作発表記者会見が1月20日東京・ベルサール渋谷ファーストタワーにて開催され、2014年6月にも主役ジェイを演じたユナク（超新星）同じく前回相手役アヤを務めた「レ・ミゼラブル」などの出演した綿引さやか、そしてトリプルキャストのケビン（U-KISS）、チョンジ（TEENTOP）、ライバル役のSPARKのメンバーのジュン（U-KISS）、ヨンウォン（Apeace）、宝塚歌劇団元雪組トップ娘役の愛加あゆ、数々のブロードウェイミュージカルや韓国ミュージカル「パルレ」の日本版に出演した松原剛志、演出家のソン・ジョンワン、総合プロデューサーのシン・ジョンファが登壇しました。
左からユナク（超新星）、綿引さやか、演出家のソン・ジョンワン、ケビン、松原剛司、ユナク、総合プロデューサーのシン・ジョンファ、チョンジ、ジュン、愛加あゆ、ヨンウォン
大勢のマスコミと、抽選でこの会見に参加できた幸運なファンが見守る中、ユナクと愛加あゆが登場！劇中のオリジナル曲『最初で最後』を披露しました。
まずはそれぞれが挨拶し、会見がスタート！
Ｑ韓国の創作ミュージカルに日韓の俳優を起用して、公演することになった理由は？
シン・ジョンファ：このミュージカルははアイドルスターとラジオのプロデューサーが恋に落ちるという作品です。そして、観客が参加するというのが大きな特徴です。日韓両国でアイドルスターは大人気ですが、それぞれのスターがミュージカルというもので脚光を浴びたらどうかと考えました。日本で、日本のみなさんに楽しんでいただきたいと思っています。日本のみなさんと密着したミュージカルができればと思い企画しました。
Ｑキャストそれぞれの魅力を教えてください。
ソン・ジョンワン：松原剛志さんは、すごく親切で温かい人柄だと思います。温かい魅力がスタッフや観客のみなさんに伝わっていくのではないかと思います。ユナクさんは超新星として歌手ではありますが、私は俳優としてのユナクさんに会っています。俳優としても素晴らしいと思っています。鋭い感覚を持っていますので今回の作品にとても助けになると思っています。さやかさんはとてもハキハキとしていて元気いっぱいのアヤという感じです。そして何よりも、女性として魅力的だと思っています。ケビンさんはとてもジェントルマンでスイートな魅力の持ち主です。僕は男性ですが、たまに心を溶かされてしまいます（笑）。あゆさんは本当に可愛らしいです。それに酔っ払った演技がすごく上手です（笑）。チョンジさんは外見よりも意外と男らしいです。そしてふざけんぼで、ギャグを言ったりとムードメーカーの役割もしています。チョンジさんがあゆさんにたくさんお酒を飲ませまして、あゆさんが大変酔っ払ってしまったというエピソードがあります（笑）。ジュンさんは今回のすべてのキャストの中で一番、ミュージカル俳優としての素質を持っているなあと発見が多かったです。まだ19歳ですが、とても迫力があってエネルギーに溢れる演技ができますので、これからすごく期待をしています。ヨンウォンさんの一番の特徴は音楽的な才能が素晴らしいということです。声がとても甘美で素晴らしく、そして表現力も豊かですので彼の歌声を聴いているだけで心が癒されます。
Ｑ今回もアヤ役で出演ですが、特に工夫しているところはありますか？
綿引：本当に大好きなこの作品で、またユナクさんと共演させていただけることをすごく嬉しく思っています。この作品の魅力をもっと掘り下げて、そして国や文化の違いにとらわれずに力を合わせていく素晴らしさや理解し合えることの素晴らしさを、もっともっとパワーアップしてみなさんにお届けできたらいいなと思っております。
Ｑケビンさんは2010～2011年の韓国公演以来、再び出演することになった気持ちは？
ケビン：僕は5年ぶりなんですけど、まず、また『ON AIR』をすることになって、本当に嬉しいですね。そして今回は日本でやるミュージカル『ON AIR』、本当に楽しみです。なぜなら、今回は全部日本語だからです。最初はちょっと心配がありましたが、日本語の勉強も一生懸命したし、期待してください。
Ｑユナクさん他の作品とは違う『ON AIR～夜間飛行～』の魅力ポイントは何ですか？
ユナク：『ON AIR～夜間飛行～』は毎回観ても違うストーリーを感じられるミュージカルだと思います。ラジオ放送を、ツイッターとかファンに参加してもらいますし、客席のお客さんと一緒にストーリーを作るタイムもあります。また、SPARKのメンバーとのライブパフォーマンスもあるし、色々、他のミュージカルでは観れないライブとかあります。ライブ、またライブっていう感じです（笑）。毎回観ても全然違うストーリーです。前回さやかさんとアドリブが多っかたんです。さやかさんがいつ、どのタイミングで投げてくるのかが分からないから、毎回すごい緊張してやってました。“生麦生米”とくると思わなかったです（笑）、そういうのもすごく楽しみです。本当に楽しいミュージカルだと思います。
Ｑ松原さん今回の作品への意気込みを聞かせてください。
松原：2012年に日本版の『パルレ』の初演に主演させていただいたことによって、この縁が生まれたと思っています。昨年も新村のほうへ日韓合同のアニメソングイベントに呼んでいただき、今回で韓国に渡るのは３度目になるのですが、本当に縁があったと感じています。韓国のスターのみなさんおかげで僕のツイッターのフォロワーが倍増して、驚いています（笑）。これをモチベーションに、本番はみなさんのファンの方を含めて、楽しませていきたいと思っています。
Ｑ愛加さん宝塚歌劇団退団後初の舞台ですが、本物の男性と初めて共演される気持ちは？
愛加：まず、この『ON AIR～夜間飛行～』に出させていただけることを、本当に光栄に思っております。今までずっと女性の方とお芝居をしていたので「どうなるんだろう？」と、自分自身も分からなかったのですが、宝塚の舞台のときも舞台に上がった瞬間は男性と思ってお芝居をしていたので、何の迷いもなくお芝居に取りかかれています。でも、やっぱり本物の男性の方はみなさんすごく逞しくて毎日新鮮です。また、今日ここにいないスタッフやキャストの方も本当に優しくて、「ケンチャナヨ？」といつも声をかけてくださいます。素晴らしいスタッフと、キャストの方に見守られている環境に、とても感謝しております。
Ｑチョンジさんがミュージカルにとても興味があるという記事を見てプロデューサーが積極的に出演をオファーしたそうですが、本作に出演される感想は？
チョンジ： TEENTOPというグループで歌手として活動していますので歌手としては自信があるのですが、ミュージカルに関してはチャレンジだと考えています。そしてまた、他のキャストのみなさんもすごく親切で、稽古も何も問題がなくスムーズにさせていただいて、とても光栄に思っています。
Ｑジュンさんミュージカルは初挑戦ですが、どんな気持ちですか？
ジュン：今回のミュージカルが僕のチャレンジですが、ケビンさんの足を引っ張らないよう頑張ります！ちょっと今も緊張しています。頑張ります。
Ｑヨンウォンさんはミュージカルは初出演となりますが、Apeaceのメンバーの反応はどうですか？
ヨンウォン：日本でずっと活動しながら生活してるんですけど、ミュージカルの稽古で韓国で行っているので、実はあまり連絡取れなかったんです。けれどさっき連絡あったんです。「お兄さん、今、何やってるの？お兄さん、演技もできるの？」と。メンバーがいつも、それが愛情表現なので、後ろで支えてくれてると思ってメンバーの分まで頑張りたいと思います。
Ｑ初めてミュージカルに出演する気分は？
ヨンウォン：やっぱりすごい緊張もして…。さっきジュンさんのおかげでちょっと緊張が）取れたんですけど（笑）。バタバタしてるんですけど、これもいい勉強になってると思っています。今回、僕の役はジェイさんたちのライバル、ケルビンの役なんです。主役に負けないように頑張りたいと思います。ミュージカル『ON AIR』を楽しみにしていてください。
Ｑジェイとは、グループのリーダーで軍も除隊したという共通点がありますが、演じる上で超新星を参考にしたことはありますか？
ユナク：やっぱり違うんですよ。みんな若いし、僕の言うとおりにちゃんとしてくれるし、すごく優しい４人です。
ＱそれはSPARKのほうですか？
ユナク：そうそう。そっちだよ（笑）。SPARKのほうがすごく優しいし、僕の言うことをちゃんと聞いてくれるし、頑張ってるし。SPARKを愛しちゃったんです。もう、超新星はいいやって言いたいんですけど、３月新曲発売される予定なんです（笑）。『きっと』という曲です。そうですね、SPARKはさっき言ったとおり優しいですし、かっこいいです。大好きです。
Ｑ超新星のことも、もちろん愛してますよね？
ユナク：まあ、愛してますよ（笑）。
Ｑ今回ジェイを演じるにあたって難しい点は？
ケビン：あります（笑）。ジェイは生意気で、感情のまま行動するタイプなので、僕と全然違います。僕はジェントルで（笑、）優しいほうなので、ジェイ役を演技するのが大変ですが、ジェントルで男らしくて魅力的なジェイを見せたいです。頑張ります！
Ｑチョンジさんは、ご自身の性格もジェイに似ていると思いますか？
チョンジ：前回は韓国で『カフェイン』というミュージカルに出演し、その役柄に僕が一生懸命あわせるというような感じでしたが、今回の『ON AIR～夜間飛行～』でのジェイと僕の性格が本当に似ていると思いますので、僕の性格そのままで無理にあわせなくても十分にあっているのではないかと思います。
Ｑジェイの中で最年少ですが、どのように演じたいと思いますか？
チョンジ：かっこよくて、女性に優しく配慮がある。そんなジェイを演じてみたいなと思っています。
Ｑ前回の公演では早口言葉などアドリブがとても多かったそうですが、今回はアドリブはありそうですか？
綿引：お手柔らかに（笑）。早口言葉は台本にはもともとなくて。ユナクさんが本当に日本語がお上手で、アドリブでみなさんを楽しませてくださったので、私も楽しんでいただこうかなと思って早口言葉を用意したのですが、素晴らしいクオリティーで返されてしまいました（笑）。今回もっともっとパワーアップしたものをお届けできるんじゃないかと思っています。色々、準備しておりますので、早口言葉を（笑）。「隣の客はよく柿食う客だ！」。
ユナク：隣のキャクキャ…。レベルアップしたね（笑）。こっちもちゃんと準備してるからね（笑）。
Ｑ観客参加型の本作で、観客のみなさんとステージを繋ぐ役をたくさん演じることになりますがどうですか？
松原：僕はもともとアドリブに強いほうじゃないんですけれども、舞台の上のキャストの方はもちろん仲間だし、会場のお客さんは僕たちに愛情を持って仲間として応援してくれると思うので、安心してできるんじゃないかと思っています。あとはユナクさんが僕をいじめなければ、なんとかなると思います（笑）。
Ｑ3人のジェイがいますが、それぞれの魅力を教えてください。
愛加：こまずユナクさんは本当に男らしくて、かつユーモアのセンスもあり、発想力が豊かで。すごく忙しくて大変だと思うんですけど、作品全体のことをすごく考えていて、本当にたくさんの方々にアドバイスしている姿を見て、私は本当に心から尊敬しております。ケビンさんははすごく可愛らしい面と、すごくかっこいい面とギャップがあるところが魅力だと思います。すごく忙しいと思うんですけど、まわりのスタッフや私たち共演者に、いつも笑顔で「大丈夫？」とて声をかけてくれたりします。ケビンが来ると癒されます（笑）。松原さんとも「癒されるね」っていつも言っています、よくケビンのようないい子が育ったなって。すごくいい家庭で育ったんだろうなって感じるくらい、いつも優しいオーラが出てますね。チョンジさんは初めて会ったときから今日にかけて、日本語の上達がものすごく早くてビックリしています。話すたびに、私の言ってることを解釈して返してくれたり、冗談を言ってきたり。それから、チョンジが笑顔になるとまわりがみんな笑顔になるみたいに笑顔がすごい素敵だと思いますし、すごく目がキラキラしていて一緒にお芝居していたら吸い込まれるような感覚に陥いります。
Ｑ稽古場での面白いエピソードなどはありますか？
ユナク：いつもケビンが来ると雰囲気がすごく爽やかに感じます。チョンジは…。入隊してからTEENTOPの曲をよく聴いたんですよ。もちろんSISTARとかGirl’s Dayとかも聴いたんですけど、本物を初めて見たんです。ケビンと兄弟みたいな顔して２人ともすごいきれいな顔してると思っていたらチョンジは僕よりもっと男前だなあと。なんか、うちらのグァンス君みたいにすごい男前です。僕、ちょっと気になることがあります。ケルビンの役をしているヨンウォンさんに聞きたいことがあるんです。いつも６時になるとご飯を食べるんですけど、ヨンウォンさんは１回も食べたことがないんですよ。痩せすぎだと思うんですけど、「ご飯食べないの？」って聞いたら「食べないです。ダイエットしてるし、記者会見もあるし、色々あるから」と。なんで食べないのか分からないんですよ。それがいつも気になってて。）毎回。いつも椅子にひとりで座って、何かを考えてるんですよ。それが気になって気になって…。
Ｑヨンウォンさん、本当に食べないのですか？
ヨンウォン：いえいえ、隠れて食べてるんですけど、それがまだばれてなくて（笑）。僕は初めてのミュージカルだから、色々考えなきゃいけないことがいっぱいありますよ。僕は今回、16公演すべて出演しますけど、ジェイが３人もいるじゃないですか。ユナクさんはすごい先輩だし、演技とかがうますぎてそのオーラに負けるんじゃないかなと自分の中で悩んでるし、ケビンさんはソフトすぎて、ライバルなのに逆に惚れちゃうから。チョンジさんは顔が小さすぎて、あまり近くに行きたくない感じです。これから残ってるミュージカルの稽古、ご飯よろしくお願いします。
Ｑ最後に、公演の見どころを教えてください。
ソン・ジョンワン：まずは、K-POPパフォーマンスを存分に見ていただくことができます。それから典型的なロマンティックコメディ・ミュージカルとして、男女間のラブラインもしっかり楽しめると思います。そしてジェイが３人いますので、それぞれ個性を見ることができます。今韓国で稽古に励んでいる他の俳優も個性豊かで、彼らの魅力も堪能できます。また、韓国と日本が出会ったという、公演の内容とは別の感動的なものも感じていただけると思います。結論を言いますと、この公演は1回観るだけではだめです。最低でも3回は観ていただかないとと思います（笑）。
◆～日韓国交正常化50周年記念 日韓共同制作ミュージカル～
ミュージカル「ON AIR～夜間飛行～」
2015年2月5日(木)～2月12日(木)＠六本木ブルーシアター
http://www.musical-onair.com
